俺がこの2年 沢村ゆづるの女だった、 そう告白して、 灯にとって俺は 女友達で認定したんだ。
加奈子ちゃんも そのイメージは 覆らなかった。
ミナトは泣き、 過去を後悔した。
東京に行かずに灯と 一緒に大学に行ってたら、 芸能界での 一攫千金を諦めてたら、
雑誌モデルに応募しなかったら、 ゆづるの本性に 早く気づいていたら、
いくら考えても駄目だ。
二人の間の誤解は なくなったけど、 もう過去には戻れない。 その事実だけ残った。
掌に乗せた 俺のお守り。 ふわふわのパンティー。 それを胸に抱く。
「加奈子ちゃん、 俺を助けてくれ。 もう一度灯を忘れさせてくれ。」 加奈子に会いたいと ミナトは願った。
加奈子ちゃんに恋をしなおせば…。 しかしそうは言っても 加奈子ちゃんも人妻。 しかも 二度と会えないだろう。
灯も人妻になる。
「なんでこんなに こんがらがってるんだ。」 ミナトは「彼」を思い浮かべた。 あの少年の悲しみ、 痛み、 それが今のミナトにとって 唯一の救いだった。 次の日の朝、 駅で通勤通学の学生を 見送ってミナトはベンチに 座っていた。
この駅でも朝夕だけは 人がいっぱいになる。
ざわざわと人が 集まるホームに 電車が来て、 皆いなくなったが、
ミナトは電車に乗らずに まだ座っていた。
人のざわめきが 消えた静かな駅のホーム…。 じっと座っているミナト…。
そのミナトの横に 誰かが座った。 ミナトの待っていた相手…。
灯…。にほんブログ村人気ブログランキングへ
今日もご訪問ありがとうございます。いいねをいつもありがとうございます。昨日は更新お休みしてごめんなさい。いつも見捨てないで下さってありがとうございましゅ。
...
