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風況の自由人

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【為替特報】日米協調介入の裏側――1998年との違いとアメリカの本当の狙い

直近の歴史的な為替動向において、市場の視線は一気に「日米協調介入」へと注がれています。

 

 

1ドル=164円に迫る歴史的な円安局面を迎える中、日米の連携をうかがわせる動きが表面化しました。

 

今回は、この歴史的イベントについて、

  • 1998年との違い
  • アメリカ側の本当の狙い
  • 今後の為替シナリオ

という3つの視点から考察してみます。

なお、本記事は公開情報をもとにした私個人の考察です。

 


1998年との比較――似ているようで中身は大きく違う

円安阻止を目的とした日米協調介入と聞くと、多くの人が1998年を思い浮かべるでしょう。

当時はアジア通貨危機や日本の金融システム不安が背景にあり、日米が協調してドル売り・円買い介入を実施しました。

共通点

今回も1998年と同様、

  • 投機筋による一方向の円売り
  • 単独介入では流れを変えられないほどのモメンタム

という状況が見られます。

その結果、日米双方の利害が一致し、協調的な対応が意識される局面となりました。

相違点

一方で背景は大きく異なります。

1998年は日本の金融危機への対応という色彩が強いものでした。

しかし今回は、日本の問題というよりも、

 

アメリカ自身が抱える構造的な課題

 

が大きな要因になっているように感じます。

例えば、

  • 巨額の財政赤字
  • 高止まりする長期金利
  • 米国債市場への不安

などです。

 

つまり今回は、日本救済というよりも、

 

アメリカ自身の金融市場を守るための側面もある

 

というのが私の見立てです。


アメリカ側の狙いは何だったのか

では、アメリカは何を重視していたのでしょうか。

私が注目しているポイントは3つあります。

① 世界的な債券安の連鎖を防ぐこと

米国債市場は世界の金融市場の中心です。

 

過度なドル高・円安が続けば、資金の流れが偏り、長期金利の上昇や債券市場の不安定化につながるリスクがあります。

 

アメリカとしても、この連鎖は避けたいところでしょう。

 


② 日米の投資バランスを維持すること

急激な円安は、

  • 対米直接投資
  • 自動車産業
  • サプライチェーン

などにも大きな影響を及ぼします。

極端な為替変動は企業の投資判断を難しくし、米国内の物価や政治にも影響を与えかねません。

そのため、一定の為替安定はアメリカにとってもメリットがあります。

 


③ 投機筋への強いメッセージ

今回最も重要だったのは、

 

「当局は本気で動く」

 

というメッセージを市場に示すことだったのではないでしょうか。

相場は期待で動きます。

 

実際の介入額だけではなく、

 

「いつでも動ける」

 

という姿勢そのものが、投機筋への強い牽制になります。

 


今後の焦点――追加利上げと152円台

今回の協調的な動きが一時的なものなのか、それともトレンド転換の始まりなのか。

今後の焦点は日本銀行の金融政策に移っていくと考えています。

日銀への追加利上げ圧力

仮にアメリカがドル高是正に一定の協力をしたのであれば、日本側にも金融正常化を進めることへの期待が高まる可能性があります。

 

追加利上げによって日米金利差が縮小すれば、円安圧力は徐々に弱まります。

 


152円台は視野に入るのか

164円目前という歴史的な円安水準まで進んだことで、市場には大量の円売りポジションが積み上がっていました。

 

当局の強い姿勢が示されれば、ショートカバー(円売りポジションの買い戻し)が進みやすくなります。

もちろん、今後の為替は米国経済やFRB、日本銀行の政策次第で大きく変化します。

 

それでも、ファンダメンタルズや政策の方向性を踏まえると、152円前後が一つの節目として意識される展開は十分考えられると私は見ています。

 

なので1円円高になるたびに10万円分ドル定期にしています。

またNISAの積み立てが高値でなくできます。

 

円安になってもドル建の資産がほとんどなので、大きな影響はありません。

 

 

ただし、155円から円高に進むと日本企業の業績に影響するのでそれはそれで要注意です。

 


まとめ

今回の動きは、単なる一度限りの円買い介入というよりも、

 

日米政策協調の新たなフェーズの始まり

 

である可能性があります。

1998年との共通点はありますが、背景にはアメリカ自身の財政・金利・債券市場という新たな課題が存在しています。

 

だからこそ今回の協調は、日本だけを救うためではなく、世界の金融市場を安定させるという共通利益に基づくものだったのではないでしょうか。

今後は、

  • FRBの金融政策
  • 日銀の追加利上げのタイミング
  • 米国債市場の動向
  • 為替市場における投機筋のポジション

これらを総合的に見ながら、円相場の大きな転換点になるかどうかを注視していきたいと思います。

 

オルカン一本の長期積立という考え方は有力な選択肢ですが、市場環境の変化を理解し、自分のポートフォリオ全体を点検する視点も同じくらい大切ではないでしょうか。

 

資産運用では、為替を当てることよりも、為替や金利の変化に対応できるポートフォリオを持つことが大切だと考えています。