<乳がん検診>「高濃度乳房の一律通知尚早」学会提言

という記事がありました(下をご覧ください)

今回は下記の記事をわかりやすく説明したいと思います。

 

乳がん検診の基本は「40歳からのマンモグラフィ検診」です。

マンモグラフィは単純に言えば「乳房のレントゲン検査」です。わずかな放射線を乳房に当てます。放射線は乳房を真っすぐに通過したあと、フィルムに当たります(写真と同じです)。乳房の中で放射線が弱くならず放射線がたくさん当たれば黒く映り、少なければ白く映ります。

 

すなわち、

 放射線が非常に通りにくい骨・・・・・・真っ白

 放射線がなかなか通りにくい厚い乳腺・・白

 放射線がやや通りやすい薄い乳腺・・・・薄い白

 放射線が通りやすい脂肪・・・・・・・・灰色 

 放射線がすかすか通りやすい空気・・・・真っ黒

に映ります。。

ここで考えたいのは「乳がん」はどのように映るのか?です。

「乳がん」は 基本的に放射線がなかなか通りにくい・・乳がんは白、です。

 

つまり白いもの・・・「 放射線がなかなか通りにくい厚い乳腺」との区別がつきにくいのですね。この様な乳房を業界用語で「高濃度乳房」と言っています。

 

また下の文章で「死亡率を減らせるかどうか」といっていますが、これはどういう意味かといいますと、ある検診を多数の人間(数万人)に行った場合、行わない場合に比べて死亡率を下げられるか、という意味です。

 

この知識を持って下の文章を読むと、理解が出来ます。

単純に言うと、「市町村等で行うマンモグラフィ乳がん検診で高濃度乳房であった場合乳がんの発見は難しい。超音波を組み合わせたほうが乳がんが発見しやすい。しかし多数の人間に行っても死亡率が下がるかどうかわからないから、受診者が高濃度乳房であっても、連絡は控えましょう」ということです。

 

受診者の立場からすると「おいおい、私の乳房が高濃度なら見つからないかもしれないのに何で教えてくれないんだ!」と思いますよね?

 

なぜこんなことになったかというと、裏では「沢山の人に税金で超音波を行えば、国の税金が失われます」です。

 

賢い皆さんは、自分の健康・体は自分で守りたいですよね。

こんなことを知ってしまったら、市町村に任せるのではなく自分で信頼できる医療機関を受診したいですよね。

 

現在、マンモグラフィ画像も超音波画像も読影講師レベルで行える医療機関は限られています。

 

当院では、

 マンモグラフィ読影講師

 超音波読影講師

である院長が直接診察いたします。

是非ご連絡いただければ幸いです

 

<乳がん検診>「高濃度乳房の一律通知尚早」学会提言

毎日新聞 3/22() 20:12配信

 

 自治体が実施する乳がん検診で、異常を見つけにくいタイプの乳房を持つ受診者への対応について、日本乳(にゅう)癌(がん)検診学会など3団体は21日、「現時点で一律に通知することは時期尚早。一方、より良い通知の方法を国や関係団体が協力して検討する必要がある」と提言した。

 乳がんを見つけるマンモグラフィー検査では、乳腺が多い「高濃度乳房」と呼ばれるタイプの場合、乳がんが見つけにくいことが課題となっている。米国では、受診者へ乳房のタイプの通知を義務づける州も多い。

 提言書などによると、高濃度乳房は自治体検診の対象である40歳以上の約4割にみられるデータがある。マンモグラフィー検査に超音波検査を組み合わせると、乳がんの発見率が高まるとの国内のデータもあるが、死亡率を減らせるかどうかは結論は出ていない。

 このため、受診者に一律に高濃度乳房について通知することは時期尚早としたが、受診者の知る権利に応えるための通知の方法は検討すべきだと提言した。【下桐実雅子】