- 立花 隆
- 脳を鍛える
夫が、疲れて帰ってきたので、まずはお風呂をススメた。
「おにーさん、お背中お流ししますわ~♪」
と声かけたら、
「頼むから普通にしてー。」
ってな顔をされちゃったけど。わはは。
相変わらず、本ばかり読んでます。
この本は、立花隆さんが、東大で学生にした講義を
まとめたもの。
題目は、「人間の現在」・・・人間はどこから来て、どこに行こうと
しているのか。マクロに見た人類史の総括・・・とあります。
最初は、わかりづらいかなー、と思ってましたが、さにあらず。
けっこう、面白いです!
というのも、とても理解できないところは、びゅんびゅん
飛ばしているからかなー。
・・・・。
中でも、記憶に残ったのは、ヴァレリーが書いた
「テスト氏との一夜」の解説のところです。
フランス語で書かれた彼の本は、彫琢を重ねた詩的言語で
書かれているため、日本の知性とまで言われた小林秀雄
ですら、誤訳をしている、とけちょんけちょんに言っている
のです。
ええええ、と思いましたが、例を出されてなんとなく、納得。
逆に日本語を英訳にした例。
芭蕉の「閑さや岩に染み入る蝉の声」
↓
Such stillness/The cries of the cicades/Sink into rocks
古池や 蛙飛び込む 水の音
↓
Old pond/Frogs jumping in/Sound of water
英語だめだめなわたしでも
・・・・・・・。
という気持ちに。
間違いじゃないんだけど、違うんだよなー、って思います。
いや、でも、自分でできるのか?って聞かれても困るんですが。
音声言語による芸術作品が、翻訳するとそのニュアンスが
ほとんど失われ、残るのは文字言語のもつ意味作用の部分だけ。
なんていわれちゃっています。
ちなみに、後者の分は英訳は小泉八雲なんです。
日本を気に入り、長く住んでいる、しかも文筆業の彼でして
そうなら、そりゃ難しいわな。
でも、立花さんがここで言いたいのはこういったエピソード部分じゃ
なくて、キレるヴァレリーが、正確という烈しい病に冒された結果、
極限にゆきついて、このような表現を取る様になり
脳みそが太平楽な人には決して起こらない、知的クーデタが
起こってパラダイムの転換を遂げた、
そのときに健全なほうに転換すればいいが、逆の、怪物の側に
転換してしまって、オウムのような事件を起こした人間も君達の
先輩の中にはいます、と締めくくられています。
もうひとつ、エントロピーの話がすごく面白かったです。
以前の会社にいたときに、自分の席の目の前のキャビネの
上が乱雑になりそうなときに、その人が言ったコトバ、
「エントロピーの増大だ。」
がなんとなーく気になってました。
これ、説明しだすと、ビッグバンから始まって、宇宙の話に
なっちゃうんです。
でも、すとん、と文系のわたしにもわかりやすく説明してくれて
ます。
不思議も残るんですけどね。
というのも、エントロピーというのは、方向性の決定要因、
方向性を決めるのはエントロピーが増大するほうに流れる。
エントロピーとは何かというと無秩序さの度合いであり、乱雑さ。
・・・・とかいうことらしいのですが、
すべからく、宇宙とは、この世の中というのはみな、秩序から
無秩序へと流れていっているそうなんですよ。
エネルギーって熱力学で説明できるみたいなんですが、
必ず熱が高温から低温へ動いていき、逆は無い。
ビックバン直後、宇宙は絶対温度で一兆Kという火の玉状態で
それから急速に冷え始め、いまや宇宙の平均温度は3K。
あと、絶対温度で三度だけ下がって、絶対零度になってしまったら
この宇宙は完全な死を迎えるという話。
宇宙は膨張することにより(秩序から無秩序へ)
冷えていく。。。。
Kって、ケルヴィン、って読むそうです。
イギリスの物理学者の名前で、接しマイナス273.16度を0K(ゼロ
ケルヴィン)。
たぶん、理系の人には当たり前の話なんでしょうねー。
はじめて知って、びっくり。
何も知らなかったんだなー。。。
家庭教師
この話には、後日談があり。
夫にエントロピーの話を得意げに話したところ、
「知ってるよー。ビッグバンからはじまるんだよね。」
とこともなげにあっさりと・・・。
ま、まぁ、小学1年生のときに、オールCの通知表を
もらってきたわたくし。
無理もないっちゃ無理もないか。。。
家庭教師のトライ、のCMを見たら美女が・・・。
わたしは一度も、家庭教師についてもらったこと
無いのですが、いったいどれくらいの人が
体験したことがあるのでしょう。
マンツーマンで教わったら、やっぱりそれだけ
効果ありそうですね。
高校受験のときは、希望校に合格できて、そりゃあ
嬉しかったけれど、
大学受験は滑り止めの滑り止めの短大でした。
If は禁物だけれど、もしも、第一希望に合格
していたら、今、違ったことになっていたかも
しれない・・・そう思いました。