- 島村 菜津
- スローフードな日本!
あるソースメーカーの人の話。
日本人にたくさんドレッシングを消費してもらうために、
味のない野菜が増えるだろう、と。
30年くらい前のそのセリフが現実のものとなった。
寂しいことです。
そういうわたしは、30年前の野菜の味、ってどんなものな
のか知らないわけですが。
しかし、味のない野菜のための品種改良がどんどん進んで
いる、って技術をそんな方向にむけてもらいたくないですね。
日本の食糧自給率はカロリーベースで40%、
それなのにフランスは130%
オーストラリアは230%
・・・・・・。
そんなわけで、中国やヴェトナムなどから野菜を大量に
輸入し、それらは錆びたドラム缶で、港に野ざらしになって
いたりするそうです。
それらを、よく知られた食品メーカーがどんどんトラックに
積んでいく。
ラッキョウは、何枚か皮を剥いて国産のような顔をして
売っていたり、
山菜などは漂白して水洗いし、着色し、名産品として
土産物にもなっている。
味付けはもう、化学調味料の土壇場。
2005年、日本では357種の食品添加物が認可されていて、
漫然と食べていれば
年に添加物だけで2-4キロ摂取することになる。
コーヒーに入れるプラスチック容器の”ミルク”、あれ、
何でできていると思いますか。
あれは、ミルクではありません。
植物油に乳化剤を入れて白濁させたものです。
乳化剤というのは、界面活性剤のことだ。
だから、常温で保存してもずっと腐らない。
ただの油と添加物をずっとコーヒーに入れてきたのか
と思うとくやしい。
その他に、あの、有名なミートボールの話。
開発者の阿部さんのもとへ、ペットフードに使われている
端肉をナントカできないかと相談がきた。
阿部さんは、これに安い廃鶏のミンチ肉を加え、
乾燥の大豆たんぱくを入れて量を増やし、
このままでは味がないのでビーフエキス、牛肉風味の
香料、歯ざわりをよくするためにラードや加工参加防止剤。
ソースやケチャップは、市販のそれでは採算が合わない
から氷酢酸に色素、油をなじませる乳化剤、
形くずれをふせぐ結着剤、保存料に着色料
添加物でとろみをつけて仕上げ、
全部で20を超える添加物を加えた。
このミートボールは笑が止まらないほど売れて、
阿部さんは得意だった。
ところがある晩、シゴトから帰宅した阿部さんが見たのは
三歳の長女がおいしいおいしいと言いながら、それを
食べている姿だった。
阿部さんは愕然とする。
袋を確認したが、もはや疑いの余地はなかった。
添加物だらけの自信作は、娘の大好物だったのである。
翌日、阿部さんは会社をやめた。
添加物は国から認可を受けたものだし、
シゴトへの自負もあった。
しかし自分の子どもには食べさせたくない、
はっきりとそう思ったという。
そして今では”無添加の神様”に転向。
着色料だけでなく、発色剤である亜硝酸←肉にはほとんど
入ってますよね。
を添加しても強い発ガン物質を作る可能性がある明太子
に、無添加を実現したのも阿部さんだった。
長くなってしまいましたが、この手の話題がわんさと載っている
この本。
野菜も、種から育てていれば安心、と思っていましたが、
そのタネは予め、殺菌されており、
たまたま殺菌されてない種を得た農家が、同じように
殺菌をほどこすとくらくらして体調がおかしくなるそうです。
田んぼにも、除草剤を朝、蒔くと、お昼にはおたまじゃくしや
かえるがお腹がぱくっと開いて、水に浮かんでいる。
・・・・怖すぎるけれども、知らないよりは知ったほうがいいと
思って。
- 安部 司
- 食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
安心な野菜を買うのは、確かに割高でコストもかかるけれども、
がんばって作ってくださっている農家を買い支えたい、と
微力ながらも思いました。。。