寺地はるな著『声の在りか』。
「こんなところにいたくない」希和が見つけたのは、小学四年生の息子・晴基とそっくりの筆跡で書かれた切実なメッセージだった。
本人に問いただす事もできない希和は、晴基が出入りする民間学童『アフタースクール鐘』で働きはじめる。
マイペースな経営者・要やアフタースクールに来る子供達と向き合ううちに、少しずつ希和の心に変化が生じてくる。
小学生の母親達の関係性が描かれており、希和は目立たない位置付け。
ある時、リーダー的存在の母親にLINEのグループに招待されるけど、いつも噂話ばかりなのにだんだんと苛立ちを募らせる…。
たいていどこにでもある構図だなって感じました。
子供時代もそうだったし、大人になれば解放されるのかと思ったけど、我が子が学校に通うようになると、母親同士でもそんな雰囲気になる。
リーダー的存在の人に迎合してうまい具合に合わせていれば、それなりにやっていけるんだけど、それがなかなか面倒だったりする。
男だから女だからこうあるべきとか、みんなそれぞれ違っていていいんだよ、という寺地さんらしい一冊だった。