寺地はるな著『川のほとりに立つ者は』。


カフェで働く店長の清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識不明だと病院から連絡を受ける。

どうやら親友の樹と殴り合いの喧嘩をして階段から転げ落ちたらしいのだ。

松木の合鍵で入った部屋に残されていたノートを読んだ清瀬は、これまで松木が隠していた親友樹との秘密を知ることとなる。


読み始めてすぐにピンときました。

カフェの従業員の品川さんは何らかの発達障害。←後にADHDと判明。

松木の親友の樹は、ディスレクシア。

清瀬の交友関係に二人を登場させたことで、他人に対して「何か理由があるのかもしれない」と想像を巡らせる事も必要だということを伝えたかったのかな。


川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ない。

ほんの少しの視点の違いで、人は沈んでいる水底の石がそれぞれ違うことに気付ける。

寺地さんからのメッセージですね。


でもね、私は樹が想いを寄せていた天音は嫌い。

どんな事情があれ、お近付きにはなりたくない。

そして、松木の両親の態度はありえないと思いました。