町田そのこ著『52ヘルツのクジラたち』。

虐待系小説が嫌いで避けていたけど、なんとなく今なら読めるかな?と手にとりました。


大分の海辺の町に越してきた貴瑚。

家族に人生を搾取され、やっと幸せになれるところで全てを失ってしまった。

そんな貴瑚が出合ったムシと呼ばれる少年。

なんとかしてムシを助けようと動き始める貴瑚。

心配してくれる人、助けてくれる人、協力してくれる人がいて、決して孤独ではなかった。


虐待の描写が想像より客観的に描かれていたので何とか読めました。

がしかし、読んでいてとっても腹がたった。

貴瑚、どうにかして逃げ出せなかったのかなぁ。

親からも彼からも。

う〜ん…。

そうやって育ってきたから、考えが及ばなかったのか?

今って相談すればシェルターもあるし、方法はいくらでもあると思うのだけど。

様々な問題が詰め込まれた一冊でした。

希望を持てる終わり方だったのが非常に良かったです。


知ってる場所…大分だったり、北九州だったりが舞台だったので、思い浮かべるのも楽しかった。


なんとなくだけど、凪良ゆうさんと作品の雰囲気似てる?って思っちゃいましたが、気のせい?