齋藤彩著『母という呪縛 娘という牢獄』。
ずっと読みたかったけど、図書館は250人待ち。
初めてフリマで購入してみました!
2018年3月10日、琵琶湖の河川敷で、体幹部だけの人の遺体が発見された。
これは実際にあった殺人事件。
ノンフィクションです。
娘を医者にするべく、幼少期から厳しく躾けた母。
成績が悪いと罵倒し続け、その様子は常軌を逸していた。
そして娘は受験に失敗し続け、9浪する。
進路転換し、看護科へと進むのだが、今度は助産師の資格を取るように言われ…とうとう壊れてしまった娘。
この事件、全然知りませんでした。
読みながら感じたのは、いまはもう亡くなってしまったので調べる事は不可能だけど、この母親は何らかの発達障害があったのでは?ということ。
そうであれば、娘に対する異常な固執もなんとなく説明がつきそう。
もちろん、生育環境も影響してると思う。
熱湯をかけられた時、教師に助けを求めた時、警察に通報してもらえば最悪の事態は免れたなに…と残念でなりません。
もちろん殺人はやってはいけないのだけど、こんな母親なら仕方ないかもと思わずにいられない。
教育虐待。
最近もお隣の県で、幼い頃から成績が悪いと正座させられ、罵倒され蹴られて我慢の限界だったと、現役◯大生が父を殺害し、止めに入った母も殺害してしまうという事件がありました。
せっかく立派な大学に進学したのに、殺害する為に、わざと成績を悪くして、実家の父に呼びつけられるよう仕組み…。
いつか殺害する事だけを支えに生きてきた…と。
両方の事件とも、親に学歴コンプレックスがあったというような背景があるようです。
確かに親は子供の将来を考え、できるだけ選択肢がひろがるよう、学力を身に付けさせたいと思うけど、そのさじ加減は難しいです。
とにかく深く考えさせられた一冊でした。