桂望実著『息をつめて』。
都会の片隅でひっそりと生活する麻里。
決して必要以上に人と関わらずに仕事をし、自宅と職場の往復。
身元がバレそうになると即引っ越し。
パチンコ屋の景品交換、ホテルの清掃、惣菜屋、訪問介護など職を転々とする。
いったい、何から逃げているのか?
まさかこんなストーリーとは想像してませんでした。
周りからは決して見えない、自分だけが分かる子供のこと。
ものすごく共感できた。
そして麻里が下した決断は、私でも同じ事をすると思います。
だってコレ以外にないじゃん?
キレイ事ならどれだけでも言える。
実際に生活を共にしてみないと分からない事はたくさんあると思う。
麻里が訪問介護で訪れた、まさしく8050問題の家庭。
高齢の父親の叫びがすごくせつなかった。