河﨑秋子著『絞め殺しの樹』。


親の顔を知らないミサエは、根室の吉岡家に引き取られる。

早朝から働き、酷寒の中廊下で眠る日々。

ある時、出入りの薬売りに見込まれて札幌の薬問屋に奉公する事になり、少しずつ好転していくのだが、保健婦となり根室に戻ったことで、それが不幸な結果となってしまう。


作中のセリフで心に響いた言葉。


人は、木みたいにね、すごく優しくて強い人がね、奇跡的にいたりするの。でも実際には、そういう人ほど他の人によりかかられ、重荷を背負わされ、泣くことも歩みを止めることもできなくなる。


なんかめちゃくちゃストンと入ってきた。


以前、三浦綾子文学賞『颶風の王』を読んだ時に、久しぶりの三浦綾子さんのにおいを感じて気になっていた作家さん。

本書は根室が舞台、登場人物の泥臭さ、主人公にふりかかる数々の苦難など、どっぷりと物語にハマってしまいました。

先日の直木賞受賞作も既に予約中です。

未読の作品もこれから少しずつ読んでいきたい作家さんです。