津村記久子著『現代生活独習ノート』。

短編集。


一番初めに集録されている「レコーダー定置網漁」が好きだった。

まず書き出しの【リフレッシュ休暇をもらったが、もはや私にはリフレッシュする気力自体がのこっていなかったのだ。…中略…五分もすると、リフレッシュできない物事がぶくぶくと心の底から浮き上がってきて】


つい最近、ブロ友さんに、私は働きたい!と言ったばっかりなのに、この冒頭の文章に激しく共感している自分がいる。

ついついお風呂や寝る前にも仕事の事が浮かんでくるんだよなぁ。

というのもね、10月から会社の体制が変わったのが原因。

それまではとても楽しく仕事ができていたのに。

色々あります。

好きな仕事なのに、会社がバカすぎて悶々としてます。


相変わらず、津村さんは何気ない日常を、常に低い温度のまま面白く描いていました。

読んでいくうちに、なんとなく元気になってきます。

たまに読みたくなるクセになる作家さんです。