額賀澪著『願わくば海の底で』。


東北地方沿岸部のとある高校。

美術部の菅原晋也は、大事なものに限って忘れてしまう悪癖があるが、どこか憎めず飄々としている。


だが、2011年のあの日、菅原はみんなの前から姿を消した。


菅原の先輩、後輩、同級生、教師などから語られる菅原。

彼が見た最後の景色は…。


あの日、菅原に起きたこと。

とっても辛い。

それを何年も隠し続ける事も、辛い。

遺された人達は、どこかで自分なりに区切りをつけて、前へ進もうとする。


菅原は、大切なものほど忘れてしまうからこそ、自身の気持ちから目をそらし、飄々としているように周りから見えていたのかなぁ。

菅原目線での物語も読みたいと感じました。


叶うことのなかった、失われた菅原晋也の未来はどんなだったんだろう。


額賀澪さん、こんな雰囲気の作品も書くんだと、新たな発見でした。