私が高校3年の頃だったと思う。
父が家を出て行った。
何で家を出たかなんて私には分かっていた。
脅しても宗教を止めない母を思い通りにするために、子どもの心を利用しようとしていたのだ。
娘は父親の味方だし、父親の事を好きだから、
出て言ったら娘が悲しんで母親を攻撃する・・・そんな事を期待していたのだと思う。
父は、家のすぐ近くの駅前のマンション(家賃11万)に、立派な家具を一式そろえて住み始めた。
恐らく、連れ込みたい女もいたのだと思う。
出て行ってすぐに、私の所にこっそり来て言った。
お父さんはお母さんの事で家を出るけど、た子にだけは居る場所と連絡先を教えるから。
電話番号などを書いた紙きれを渡された。
寂しくもなんともない。嫌いだったから。
でも、私を利用して母親の心をコントロールしようとしている事に対しては、
裏をかいてやろうと思った。
方法は簡単だった。
寂しがるどころか、父親が出て行って羽を伸ばしている姿を見せれば良い。
私は、自分の部屋と、父が使っていた部屋の二部屋を贅沢に使い始めた。
予定通り、父は慌てて戻ってきた(笑)
「やはり子どもの事を考えて」とか尤もらしい理由を言いながら。
連れ込みたい女も失敗したんだと思う。
父が新しいマンションで使っていたベッド、電話の権利、大きな鏡…すべて私が貰うことにした♪
そして母は、父の家出を
「被害者である妻と子ども」という位置づけの、自分擁護のネタとして大事にしている。
私も、この父の家出は利用できると思ってその後すぐに実行に移した。
(次の記事へつづく)
