「影法師」  百田尚樹




3日連続となってしまいますが、今日も百田尚樹さんの作品で「影法師」を紹介します。

時代小説で、男の友情を描いた作品です。
私も読んでいてラストでは思わず泣いてしまいました。



「どんなことがあっても貴女(おまえ)を護る」
友はなぜ不遇の死を遂げたのか。涙が止まらない、二人の絆、そして友情。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一(かんいち)は竹馬の友、彦四郎(ひこしろう)の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0(ゼロ)』に連なる代表作。

「泣くな」父が討たれた日、初めて出会った少年は言った。「まことの侍の子が泣くな」
勉学でも剣の腕でも敵わない。誰よりも優れていたはずの彼が迎えた最期は、予想もしないものだった。
(amazon 内容紹介より)


ストーリーの裏側が見え始める後半は涙なしでは読めません…。


アリストテレスの言葉で次のような言葉があります。
Without friends no one would choose to live, though he had all other goods.
(友人がいなければ、誰も生きることを選ばないだろう。たとえ、他のあらゆるものが手に入っても。)


男の友情は特に面と向かって言わないけれどまっすぐな思いがあり、そのギャップがとてもささります。

百田尚樹さんの作品の中でも一番オススメできる作品です。
ぜひ読んでください。
今日の一冊でした。