今回は、国立大学法人・東京学芸大学の竹鼻先生(養護教育分野教授)から頂いた学校用ケースブックをサンプルにして、昨今の学校現場にありがちな状況をブレコネしてみました。

 

◆参考文献◆

・「ケースメソッド教育に活かす学校用ケース・ブックPart2」

編集:齋藤千景/竹鼻ゆかり/鎌塚優子/岡田加奈子 十文字学園女子大学 斎藤研究室2018年

・「たった1枚の紙で誰でも意思決定できてしまうブレイン・コネクト」

監修:株式会社インクルージョン 著:杉村寿重/和氣俊郎/横内浩樹/平塚智文  三恵社2019年  https://www.amazon.co.jp/dp/4866931248

 

◆ケース1:気がかりな小学生の華さん◆

 (ケース要約)新興住宅地にある小学校に隣町から引っ越してきた華は学級に馴染めないようで、昼休みはほぼ毎日保健室に来ていた。養護教諭は華の浮かない顔を見るたびに何とかしてあげたいと感じながらも、何もできない自分が申し訳ないと思っていた。

 やがて華は授業中も具合が悪いと保健室に来るようになった。身体的な異常は見られなかったが、虫歯の治療もされていなく体重が減っており、家庭で食事が満足に取れていない感じがあった。華は母子家庭であった。

 また、華はクラスメイトとのコミュニケーションも芳しくなく、学級内では関わりたくない存在として受け入れられていなく、真偽のほどは定かではない華の良からぬ噂や陰口が流れていた。

 

◆「華が学校に適応できない」でブレコネしてみた(ポストイット形式)◆

◆Step3を導くための意思決定に繋げる◆

<Pain(そのせいで)から導き出される行動>

⇒華に対して、居場所を保持/保証する

⇒母親に対して、華への目を向けさせる

 

◆学校として大切にしていること考えてみる◆

1)生徒に安心感を保証し、生徒を裏切らない行動をする

2)学校内および外部との連携を図る

 

◆そして、意思決定(Step3)を行う◆

1)まず行うこと:

・華に対して、居場所を保持/保証する

・母親に対して、華への目を向けさせる

2)次に行うこと:

・学校および養護教諭は決して生徒を裏切らない行動をする

・学校内および外部との連携を図る

3)その後やること:

・保健室の位置づけ、意味づけを新たに考える

・例えば保健室の独立性を推進する

・養護教員を、心身の問題が分かる専門家として、組織上の地位を向上させる

 

 新型コロナの影響で世の中が大変なことになっています。医療従事者や物流系従事者を始めとして、その他の様々な社会インフラを支えるかけがえのない仕事に関与されている方々に感謝し、来月も引き続き宜しくお願い致します。

 

【著作文責】株式会社インクルージョン(Inclusion Research Institute, Ltd.【略称:IRI】) https://www.iri-ltd.com/