こんにちは。
スモールステップコーチング
牧原 悠心です。
暑くなりましたね。
さて、最近、奇妙なサイトが流行っているらしいです。
「旦那デスノート」とかいうもの…
人には不満、言いたい愚痴は誰にでもあるものです。
しかし、自分と同じ「人」をここまで貶す内容は、
とても残念に思います。
残念だと思うと同時に、こういったサイトに頼る人が
大勢いるんだなあと驚きました。
なぜ、驚いたかって…
●なぜもっと安泰な生き方を目指そうと思わないのか。
それは単純に離婚とかではなくて、
●なぜもっと気持ちが楽になる思考を手に入れようと
思わないのか。
●なぜ自分から苦しみを受け取りに行ってしまうのか。
ということ。
今の世の中には、心理の研究、コミュニケーションや
対人関係改善の研究などがどんどん進んでいて
役に立つ理論や知恵がたくさんあるのに、
こういう情報を利用して、自分を豊かな方向に
向けようとしない人、あるいは利用のしかたを
知らない人が多いんだなあということです。
さて、こういったサイトを利用する人は、おそらく
ある種の中毒になっていると思います。
自分と共感するコメントを見る
↓
認めてもらっていると感じる
↓
安心する
↓
自分も書き込んで相手も共感する
↓
快感を得る
そして、のめり込む。
「悪いスモールステップ」ですね。
理屈としては、「認められる」とか「快感」という
発達要素が、人間社会の人の営みとしては
ネガティブな方向に働いているということです。
人が感じる嬉しさというのは大きく分けると2種類あって、
①人を批判したり攻撃したりした時に感じる爽快な嬉しさ
②心が豊かな人が日常の生活の中で感じる嬉しさ
同じ嬉しさでも、質は全く違うんです。
①は、確かにスッキリするんですが、同時にイライラが
伴っています。
じつはイライラした状態って周りの人が引きますから
自分が優位になります。
何度か繰り返してこの感情に味をしめると、
病み付きになるわけです。
麻薬みたいですよ。
そして、今日も、
外出から帰れば、とにかくサイトをチェック
家にいれば、不満を掻き消したくてサイトをチェック
そして、また、今日もイライラを抑えたくて、
気持ちが落ち着かず、サイトをチェック…
その繰り返し。
なんだか、目の下に青いクマを作っていることも
気に止めず、パソコン画面に向かって旦那さんの
悪口を書いている、そんな妻の様子を想像して
しまいますね。
相手を叩くことが「活力」になって
いるから、
苦しいのをわかっていて、
自分から苦しい世界に入ってゆく。
自ら苦しさを求める、負のスパイラル
というものです。
でもですよ、本当に楽しいですか?
デスノートに書き込んで「してやったり!」って感じで
それなりにスッキリするけど、
虚しさと情けなさは残ったまま。
そうだとしたら、この先も、ずっとこれでいいんでしょうか?
こんな状態をずっと続けていると、
「うつ病」とか「ガン」とか、重大な病気にもなるわけです。
これって結局、損じゃないですか。
そして、デスノートに書き込むことがその人の
本当に望んでいることでしょうか?
わたしはコーチングをやっていて、つくづく思うんです。
自分の思考を変えて、この「活力」を②に向ければ
いいのにって。
②を身に着けると、いちいち不要なピリピリ感を感じません。
一度自分から入り込んでしまった苦しい世界から抜け出すには
少し時間がかかります。
しかし、自分を完全に潰してしまう前にそこから抜け出すには、
まずは、自分がどうなりたいのか、本当に望む自分の姿を
確認することから始めてみるといいでしょう。