翔『ひでぇーな…!あっ!俺に良い考えが有る♪任せろ!』




あ『う、うん…』

ヒヒヒと笑った翔太に…何となく嫌な予感がしたけど――





まさか、、それが本当になるなんて思っても見なかった。





【男友達と居酒屋で飲んでたよ】



そうメールを返すと直ぐにまた悠紀君からメールが返って来た。




【話したい、電話ちょうだい】




話したい・・??



ずっとメールも電話も無かったのに?



そんな時ばっかり・・・どうして??




あ『翔太……ちょっと電話して来るね』





翔太に断ってあたしは悠紀君に電話をかける為にトイレに向かった。





はぁ・・・。

悠紀君ってたまにあの人に似てるよね。。



あの人と違うのは…暴力を振るう人じゃないって事だけ。。




***********


あ『もしもしー』




悠『あっ…もしもし。茜は今どこに居るんだ???』



メール見なかったのか?居酒屋に居るって言ったのに…――



あ『居酒屋で友達と飲んでた』




悠『誰?友達って』




悠紀君の声が少し怖く冷たく感じたのは



あたしの気のせいか?




翔太に少しお値段高めの居酒屋で


誕生日のお祝いをして貰った。



桜やエリカからも
"誕生日おめでとう"
って言うメール来て嬉しかったけど...



やっぱり悠紀君から
誕生日メール欲しかったって



思わずには居られなかったあたし。





そんな時だった....。




♪―♪―♪



悠紀君からのメールを知らせるバイブ音。




あ『悠紀君からメールだぁ!』




翔『良かったじゃん!』


悠紀君のメールにあたしの顔はニヤケる。



誕生日メールかな・・?



ワクワクしながらメールを見ると――



そのメールに書かれてたのは・・・





【今、どこに居る?他の男と浮気してるんじゃないよなー??】





・・・・は?



・・・浮気してるんじゃないよな?




って何よ?



あたしが待ってたのはこんなメールじゃないのに…――




パチン――



翔『茜?どうした?』




あたしの様子がおかしい事に気付いた翔太は



心配して聞いて来た。





あ『……ん…』




悠紀君から来たメールを翔太に見せた。



どうかしてるんじゃないのか?!!


ムカつく(;`皿´)




今のあたしは・・・



1人じゃ何も出来ない
弱い人間なんだ



あ『……翔太と付き合えたら幸せになってたのかな??』




翔『なら…俺と付き合うか??』




あ『…あ、あたしは…悠紀君が…好きなの…ごめんな…さい』




翔『ハハ!断られちゃったな…だから、俺はそんな茜が好きなんだよ!』

ポン――


あたしの頭に翔太のゴツゴツした手が乗っかった。



あ『翔太…あたし…』




翔『信じろ!お前がもう1回信じようって決めた悠紀君をさ?』




そうだった…――
あたしは悠紀君を信じようって
決めてたじゃない。



どんな事が有っても
大好きな悠紀君を――



信じようって決めたんだもん。




あ『うん!あたし…悠紀君信じるよ!大好きな人だから…』



あたしの大切な人。



翔『だけど俺、諦めないからな?奪ってやるから…悠紀君からお前をさ!!さーて飲みに行くか!』



翔太の腕を掴みながら
あたしは



『うん!』



って答えた。


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まさか、翔太とあたしが一緒に歩いてる所を――



悠紀君が見ていたなんて思いもしなかった。