震災後数日は壊滅状態で、皆、本当に、何をしていいか分からず
途方にくれているの。
うちの家族も流されたけど、長男だけが1週間経って遺体が上がってね、
断腸の思いで、役所に「死亡届」出しに行くでしょう。
そうするとね、役所ごとないからさ、一応仮の「各種届出窓口」っていうのを
ある中学校の給食室に作ってるわけよ。
そうするとね、役所の人間だって流されてるわけだから、
誰かいないと困るからって、保育士さんとか、手の空いてる近所の人が
交代で立っててくれてるわけよ。
でもさ、死亡届なんて誰もやったことないし、書類一式ないわけだからさ、
「とりえず、ここに名前と住所を、本籍地と、書いて・・・。
え?本籍地、わからない?じゃ、そうだね・・・。どうしようか・・・。
不慣れな対応で申し訳ない、申し訳ない。」
って泣きながら対応するわけね。
津波はね、怖いんだよ。
例えばね、不謹慎だけど神戸の震災ね、
あれは、家が倒壊してね、ばたばたと倒れていろんな人が亡くなった。
でもね、崩れた家の瓦礫を持ち上げてみたら、
「あぁ、おばちゃん、やっぱり・・・。」
ってね、気の毒だけど、それはそれで弔えるわけ。
でもね、津波はね、もう家も人も、何キロもどっかに運んじゃうわけよ。
もうね、探せないんだよ、ほんとに。
親も子供も、もうどっかいったまま、探せないんだよね。
だから行方不明のまま、諦めのつかないまま、家族はね何年も苦しむんだよね。
普段の生活に戻っていくって事が、これからが本当に凄く大変なのよ。
ほんとの復興はね、これからなんだよ。
今はメディアも取り上げて物資も集まってきている。
だけどね、今だってもう既に福島の原発に関心が移ってるでしょう。
もちろんそれはとても大変なことなんだけどね。
被災地の本当の苦労は、これからなんだよ。
今日岩手にお住まいの、ある方からお話を聞く機会があり・・・。
つらくて、涙がこぼれそうで、話を全部聞き取るのが難しかったです。
被災地でない私達に出来ることは、この事実を忘れないこと。
そして、継続的、定期的な支援なのです。