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ライ麦畑でつかまえて、という小説がある。
The Catcher in the Rye(キャッチャー イン ザ ライ)

そのまま訳すとライ麦畑の捕手になる。

あんまり熱心には読まなかったけれど世界的なベストセラーになってる。

主人公がニューヨークを目指して彷徨うストーリーで最後、実家にたどり着く。
そこで妹に空想を聞かせる。

「自分は、広いライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、
気付かずに崖っぷちから落ちそうになったときに、捕まえてあげるような、
そんな人間になりたい」っていう。

子供のような純真な存在に憧れているものの、自分はそんなんじゃないし。
なので、そういう子たちのせめて役に立って存在理由を得たい、という事かなと理解した。

空想っていうのは理想的なのが良い。

僕もよく空想する。
走りながら、この世界は静かで、しがらみのない、清潔なとこだって。

走っているとその空想が、容易くなる。

風景も人も日常も扁平になって同一の印象になっていく。
その分やけに街灯や水たまりや花や犬や猫や鶏やテールランプの集団なんかにグッとくる。

この日僕にグッときたのがトウモロコシ畑。

雨が降っていて緑が際立ち、
逆にまだ成長していない実からのびるひげは疲れきって見える。

ライ麦畑みたいだなと、ぼくは思った。
こういうところでキャッチャーになりたかったのかと。

わかるような気もすると、ほんのすこーし思う。


ランニングデータ
距離:10キロ
タイム:55分
ミュージック:ノルウェイの森サウンドトラック