お久しぶりです。
狩野健斗です。
2016年になりましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕は年を明けてから今日までずっと気を張っていたような気がします。
実は年始からとある広告の撮影、そして映画の撮影をしておりました。
広告の撮影に関してはまた情報解禁になりましたら報告させて頂きます。
今回は映画撮影に関して書きたいと思います。こちらも情報解禁はまだなので詳しくは書けないのですが、撮影に関して思ったことを少し書きたいと思います。思うがままに書いたので文章めちゃくちゃでしたらすみません。
今回の撮影は経験のない自分がどう経験のある人達に対抗できるのかを考える日々でした。自分自身しっかりと役名があり、セリフのある演技は初めてだったからです。それに加え今回はアクションの多い現場でした。
演技は数学の計算のように1つの決まった正解がないためとても難しく何度も何度も考えました。こうしたらいいかな、いや、こういう言い回しもあるなと色々なパターンを考えては練習してみるというのを繰り返しました。
悩めば悩むほどわからなくなりとても難しかったです。だからこそ本番でOKをもらった直後でもやっぱりこうしておけばよかったかな、とか家帰ってからあそこはこうすべきだったかなとか何度も思ってしまいました。
普段は気にしないようなちょっとした言葉の発音を気にしたり、普段は言わないようなセリフではとくに苦労しました。
セリフの発音を間違わないようにと気にしすぎると役にうまく気持ちが入らず、間違えないように間違えないようにと考えてしまいます。
1度リハーサルで途中でセリフが飛んでしまったことがありました。
ただそのときは完全に気持ちが入っていた感覚がありました。
自然と発音やセリフに気を取られずにやっていました。この感覚が大事なのかなと思いました。
ただセリフが飛んでしまっては意味がないしまだまだ自分は未熟だなと思いました。
気持ちがしっかり入っていてセリフがその気持ちに乗って自然と出てくるようでなければいけないなと思いました。
この映画の撮影期間中は、この映画の演技のことが頭から離れませんでした。
1人で外を歩いてる時もセリフをどう言おうかと口ずさんだり、ご飯を食べている時も、映画を見ている時も、本を読んでいる時も、考えないようにしようとしてもセリフのことを考えていました。何度リモコンの巻き戻しボタンを押したり、同じページを読み直したりしたかわかりません。
それほど不安でした。
たったの一言や二言なのに自分が間違えたらどうしよう、迷惑をかけたくない、せっかくセリフを頂いたのだから今の自分ができる最大限の表現をしたいと思いました。
自分は緊張しいで心配性な性格なのでとにかくその気持ちを消そうとひたすらセリフを練習するしかありませんでした。これは努力したとか練習熱心だとかそういうのではなくて、ただただ自分の不安を消したいがためにやっていただけでした。
それでもやはり初日はとてつもない緊張感があり大きな壁にぶつかりました。
自分の初めてのアクションシーンが上手くいかずご迷惑をおかけしてしまいました。
そのときは平然を装っていましたが正直とても悔しく、なんで自分は出来ないんだろう、何ができる人と違うのだろうと思いました。
でも今はこの経験は今後に絶対活きると思っています。あの中途半端なアクションで許されていたら自分は自分の未熟さに気づいていなかったかもしれないですし、なんとなく自分はできると勘違いをしていたかもしれません。
初めてのセリフがある撮影の初日にこんな挫折を味わえたのは本当はよくないことだけどよかったなと思います。
撮影が中盤に差し掛かってきた頃に監督に演技が良くなってきたなと言われたのは素直に嬉しかったです。ただそれは最初が固くなりすぎていたので当たり前です。
同時に駄目な点もしっかりと指摘してくださいました。
しっかりと見ていてくださり、アドバイスまで頂けたのはとてもありがたいことでした。
今回の撮影で少しでも役者としての経験が積めて本当に良かったです。
途中からは最初ほどは緊張せずにできたのでやはり経験は本当に大切だなと思いました。
もっともっと経験を積んでいきたいです。
今回の現場では主役の方は膨大なセリフと難しいアクションを毎日のようにこなしていました。
全然セリフも少なくアクションも少ない自分がこの程度のことでこんなに難しいなと感じているのは本当に未熟すぎるなと思いました。ただただ凄いなと思って日々見ていました。
これからもっともっと経験を積んで早く追いつき追い越さなくてはいけないなと思いました。
見て学んで想像していることと実行することの違いの大きさにも気づきました。
理想と現実の差を痛感しました。
とにかくしっかりとセリフがある最初の現場がこの作品で本当に良かったです。
普段からアクション稽古でお世話になっている監督だったからこそダメなとこは厳しく指摘してくださいましたし、しっかりと自分の癖などもわかってくださりアドバイスをくださりました。妥協なく接してくださったおかげで自分の悪い癖だったり未熟さに気づくことができました。
オールアップです。
あの言葉を聞いた時のキャスト、スタッフの皆さんのたくさんの笑顔は素晴らしい光景でした。
そこに自分もいれたことがとても嬉しく感じました。
ただこれはスタートラインであり、決してこれで満足はしていないし反省すべきことも多いので、これからもっと成長してもっともっと素晴らしい光景を目の当たりにしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
衣装などの写真はまだ載せられないのでいつかの風が強い日の現場での1枚です。
狩野健斗