徒然日記 ~ 愛wonkyu ~ ウォンキュ小説 -186ページ目

徒然日記 ~ 愛wonkyu ~ ウォンキュ小説

SJウォンキュ妄想垂れ流し小説ブログです。 
とはいいつつも83(レラトゥギ)・ヘウン、TVXQミンホも時々やらかしますが、どうぞご贔屓に!

ゆったりした気分で目覚めて、カーテンの隙間から入ってくる光に瞬く。
腕の中で眠る彼を起こさないように気を付けて肩肘を付くと、あどけない寝顔を眺めた。
こんなに可愛くて綺麗なのに、抱きあっているときは情熱的で蠱惑的で手離してやれなくなった。
もう少し眠らせてやりたいと思いつつも柔らかな頬に触れたい衝動を抑えていると、微かに震えた睫毛がゆっくりと持ち上がった。
 
「おはよう」
「…おはようございます」
 
照れたように微笑むかと思っていたこっちの想像を裏切って、キュヒョンは陽光に負けないくらいの笑顔をみせる。
額同士をくっつけてお互いの存在を確かめるように手で体をなぞるとくすぐったそうに笑った。
 
「今日は何かしたいこととかないの?」
「もう、このままゆっくりしてたいです」
「…ちょっと無茶させ過ぎた?」
 
首を振ったキュヒョンが今度こそ照れくさそうに笑った。
 
「少しはだるいですけど…。好きな人とするのって気持ちいいんだなぁって…」
「そういうこと言うとまた無茶させたくなるからやめて」
 
もう、本当に。
この破壊力にこれからが心配になってくる。
 
「んー…」
 
キュヒョンが首を傾げるようにして唸った後、真剣な顔をして言う。
 
「シウォンさん…」
「なに?」
「お腹減った」
 
したい事、絞り出してそれ?
餌付けくらいしますとも。
それより。
 
「昨日シウォナって呼んでくれたのに」
「あ…あれは…その…なんていうか…」
「ん?」
「…癖みたいな、もので…」
 
癖って、つまり…そういうこと?
 
「…ふぅん」
にやけているとキュヒョンの両手がぐっと顔に押し付けられて体を離される。
「いやらしい笑い方しないでくださいよ」
「誰のせいだと」
 
唇を尖らせたキュヒョンが背中を向けてブランケットを被った。
さて、どうしようか。
 
「じゃあ何が食べたい?」
「…シウォンさんは?」
「俺…?あ。キュヒョナが作ったおにぎりかな」
「おにぎり?」
 
モソモソとブランケットの繭から顔を出して振り返った顔が訝し気に、本当にそれでいいのか、と疑問を目に乗せてこちらに送ってくるけれど。
 
「俺はあれで随分と救われたんだよ」
「よく、わかりませんけど…それでいいなら作りますよ?」
 
そう言ってキュヒョンがベッドから降りる。
 
「…あんまり見ないでください」
「綺麗なのに」
「…穴が開きそうなんで」
「熱視線だからねぇ」
 
他人事みたいに言うとキュヒョンは笑う。
今日も一日、この笑顔を独り占めできるだけで幸せだ。
 

シャワーから出てリビングに向かうとキッチンで炊飯器を真剣に見つめているキュヒョンがいる。
 
「見てたって早く炊けるわけじゃないだろ?」
「そうなんですけど…」
 
言いつつも視線はそのままだ。
仕方ないから炊飯器を見守るキュヒョンを見守ろうかと椅子に腰かけるとタイミングよく呼び鈴が鳴る。
休日の朝。
早い時間ではないとはいえ、こういう所業をする人間に心当たりはある。
玄関を開けると予想通りヒョクチェが立っていて「うっす」と小さく挨拶すると、やっぱり猫みたいにスルリと中に入り込んだ。
リビングに足を運んでキュヒョンの姿を確認すると少しだけ微笑む。
 
「あ、そっか。探偵さん来てたんだっけ」
「もう探偵じゃないんですけどね」
 
それにしてもおとなしい。
 
「どした?何かあったのか?」
「んー…。いや、俺が勝手に拗ねてるだけ」
「自覚あるのか」
「あるよ」
 
どうやら今日はデートの予定だったらしい。
観たかった映画の封切が今日でドンヘもオフだからと予定していたのだが、ドンヘはそれより前に友人とはキャンプに行く約束をしていたのをすっかり失念していたらしい。
映画は今日じゃなくてもいいし、先に約束をしていたのはそっちなのだからキャンプを優先しろといったのはヒョクチェだし、ドンヘは謝り倒していたし、何なら一緒に行かないかと誘ってもくれた。
 
「でもさぁ、俺、そのメンバーほとんど知らないんだよ」
「ヒョク人馴れするの早いから大丈夫だろ?」
「行っちゃえばね、楽しいと思うんだ。だけど何ていうか…俺の知らない中で楽しんでるドンヘとか見ちゃうとモヤっとするっていうか…あぁ俺って心が狭かったんだなぁって自己嫌悪っていうか」
 
嫉妬して拗ねてるけどそれは相手のせいじゃない。
気持ちは分かる。
キュヒョンがおにぎりの乗った皿をテーブルに置くとヒョクチェの分のスープもカップに入れて置いてくれた。
 
「でも、ドンヘヒョンも今頃気になってキャンプどころじゃないかもしれませんよ」
「…あぁ、ドンヘだもんな」
 
何かに納得したらしいヒョクチェはおにぎりを口に運んだ。
 
「…美味い。キュヒョナ握るの上手になったね」
「はい?」
「ほら、だいぶん前にさぁ、シウォナお昼にキュヒョナが作ったっておにぎり持ってきてたから」
 
歪な形だったおにぎりは今は綺麗な形で整然と並べられている。
 
「自炊頑張ってるんで」
「そっか」
 
笑ったヒョクチェにキュヒョンも微笑むと何かを思い出したようにヒョクチェに訊ねた。
 
「ヒョクチェさんはキャンプとか好きですか?」
「んー。本格的なのとかはしたことないかも。でも楽しいことは基本何でも好きだよ」
「じゃあ、今度はドンヘヒョン置いていきます?」
「何?」
 
キュヒョンはこっちにも視線を向ける。
 
「キャンプではないんですけど、アウトドアな事をちょっとしようかと思って。シウォンさんも予約しちゃっていいですか?」
「喜んで」
「中秋の名月の日。夜空けておいてください。他に誘いたい人いたら誘ってください。あんまり大人数も困るけど」
 
何かを企んでいるその言葉にヒョクチェと顔を見合わせて首を傾げる。
一体何があるのかは分からないけど、とりあえず今は腹ごしらえでもしようとリクエストに応えてもらったおにぎりはやっぱり驚くくらいに美味かった。