貿易の自由化をする際にしばしば問題になるのは国産農家の所得補償である。一般に日本人は所得水準が高
いため中国やメキシコなどの商品と比較すると割高になってしまう。そのため、関税の引き下げや輸入の自由
化を行うと国内の農家が打撃を受けるという図式になる。しかし、消費者の側からすれば、外国の品をより安く手
に入れることができる点において、一般にはメリットの側面しかないだろう。大胆に単純化して考えると、「現在の
値段-自由化によって引き下がった後の値段」の差額が消費者から農家にわたっているとみることもできる。と
すれば、現在の節約志向の世の中で輸入関税の引き下げに対して消費者が行動しないことは疑問である。
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