『才能の正体』を拝読しました。


著者はこちらの方、



坪田信貴さんです。



結論は早い方がいいと思うので先に言っておきますが、書かれてます、

才能の正体。



さらに、
"才能"がどういったものか、
その見つけ方、
磨き方、
活かし方、
までもが書かれてある。


しかも、
超絶わかりやすく。


"超絶"で思い出しましたが、『戦国武将の超絶カッコいい話』という本が発売になっております。


そして、『超現代語訳幕末物語』という書籍も好評発売中です。
冒頭から違う話題を振りまくという点で、もしかすると自分には「寄り道の才能」があるのかもしれません。



遊びはここまでです。


2回目の結論になりますが、

『才能の正体』、

おもしろすぎました。


1300人以上のお子さんを"子別指導"されてきた坪田さんだからこそ、
お子さんだけじゃなく、大人も企業も組織も、丹念に研究されてきた坪田さんだからこそ、
その人たちにたくさんの幸せを与えてきた坪田さんだからこそ、書くことのできる一冊。

最初から最後までね、腹落ち具合ハンパじゃありません。


"才能"に対して抱いてたイメージ ーー。
「凝り固まった思考を持ってちゃダメ」ってのは重々承知してた……つもりでしたが、この本を読んで
「やってもうた…」
となったんですよね。

まだ全然固い部分あった。

"才能"というものの捉え方、接し方、自分が勝手に決めつけちゃってるところがふんだんにあった……。
『才能の正体』読んだら、それらをたくさん発見できた……。

「やってもうた…」なんですが、言い換えると「そこに気付くことができた」ともなるわけです。

だからこの本、自分が持ってるちっこい岩みたいなもんをパーン!とぶち壊して、可能性という名のクリームを浸透させる役割を果たしてくれるんです。


どうです?



曖昧でしょ。


自分でも「なんちゅう抽象的な…」と思いながら書いてます。


でも、しょうがないんだもん。

『才能の正体』を読んで、それを言葉にしようとしたら、上に書いたような表現になっちゃったんだもん。
(それで言うと、坪田さんの文章や説明は本当にわかりやすいです。例えも全部秀逸で、マジでひっかかりゼロで読めます。"ちっこい岩"とか"クリーム"とか出てきません。)



すごくありふれた表現なんで使うのを避けましたが、背に腹はかえられません。
要するに、

目から鱗

がいっぱいなんですよ(体の部位が連続してごめんなさい)。


帯にも書かれてますが、
「才能の"芽"は、必ずあなたの中にある」
ということの証明を、恐ろしくわかりやすく、懇切丁寧にしてくれます。

才能を育む側(親や上司)が育まれる側(子供や部下)に対して、恐ろしくらい自然にやってるタブーの多さにもビビります(「だからこの場面でモメんのか!」という"あるある"も紐解いてくれてたりする!)。


毎ページでちっちゃい鱗が落ちて、

一節ごとにそこそこデケー鱗が落ち、

一章を読み終えると、バカデカい鱗が落ちる。


こんな感じ(あくまで"こんな感じ")。


ここまで鱗落ちるなら読んだ方がいいと思いませんか。



この本にですね(ちょっと話題変えますよ)、

「できる人の完コピをしろ」

ってことについて書かれた部分があるんです。

これに関してはですね、自分もちょーっと思い当たる節があったので、頷きまくり。


芸人になってすぐの頃。

まだ右も左もわからない僕は、とにかく"ツッコミ"が上手くなりたくて仕方なかった(今はもうそんなに思ってない)。

漫才中にバシッと決まるツッコミのキレとワード力がとにかく必要だと考えたんです(今はもう8割方「おい!!」と「こら!!」しか言ってません)。

吉本の門を叩いて数ヶ月の房野はアドバイスを求めました。
結果、そこから僕にお笑いのイロハを教えてくれることになる作家さんに(荻巣さんて言ってね、スピードワゴンさんとかと同期なんだよー)。


房野「ツッコミ上手くなるにはどうしたらいいんでしょう?」
荻巣さん「房野は、どんなタイプのツッコミの人が好き?」
房野「えっとー、〇〇さんとか〇〇さんとか、〇〇さんとかです」
荻巣さん「なるほど。その人たちの系統は大きく括れば一緒だな。だったら真似しやすくて良い」
房野「真似…ですか?」
荻巣さん「そ。今挙げた人たちの映像を何回も何回も繰り返し観て、真似をすりゃいい」
房野「わかりました!」


今振り返るとこれが良かったんですね。


僕は別に芸人として大成もしていませんし、誰かから憧れられる存在なんかじゃ、もちろんありません。
ただ、まあ、芸人を目指した数多くの若者が、バッタバッタと辞めていくような厳しい世界で、曲がりなりにも18年ほどやっていけたのは、最初に教わった人やり方が良かったんだと思います。

さらに、それを上回るほどに、言われたアドバイスを素直に受け止めることができる、純粋な心を房野が持っていたから。本当に清らかで汚れのない純粋な心と、誰しもが会った瞬間「コイツには何かある」と感じさせる澄んだ眼差し。万人に愛されるブッチギリの愛嬌が備わっていたというのも大きな要因でしょう。



真面目な話、この「映像を観て真似しなさい」というアドバイスは、今でも役立ってます。

当時はツッコミが上手くなりたくて、擦り切れるほど観たビデオテープ。
そこから、何かを始めるときは誰かの"模倣"から入るようになりました。

トークの運び方、しゃべりのトーン、音の強弱、間の取り方、書く文章……
考えてみれば、僕のすべてに原型があります。
自分が理想とする"誰か"を真似した集合体が今の自分だなと、これを書きながら、はたと気付きました。


ビデオテープが、YouTubeなんかのネット動画に変わり、すぐ近くにいる生身の人間がとった行動を辿る行為に変わったーー。

変化といったらこれだけ。

あとは、昔染み込ませた行動を今でもやってるんですね。


で、ここで『才能の正体』の出番です。


完コピの一体何がいいのか?

そこにオリジナリティは必要ないのか?

真似するときの方法は? メモ? 動画? 何が最適?


これらの答え、全部載ってます。

簡潔な言葉で。
素晴らしく納得いく理論で。


誰もがわかりやすく読めるってことは=誰もが実践できるってことです。


『才能の正体』

買いでしょ?

今日10月26日は坪田さんの誕生日。

このブログをアップしたのはマジでたまたまの偶然なんですけど、
「誕生日プレゼントの代わりに著書をオススメする」
って、なんだかスーパーおしゃれなので、もうそういうことにします。


「僕は、誕生日プレゼントとして、このブログを書きました


信念のこもった後付けって、誰にも何も言わせない空気ありますね^ ^



本を読むって、一流に触れる最初の一歩かも。