えーと、10000円です。

 
この文章を読み進めていくと、登場する金額なので、最初に書いときました。

ちょっとお付き合いください。
(スナック『キャンディ』、ホームレス小谷などの単語をご承知の方は、グーーーっと読み飛ばして、下の方をご覧ください)

みなさん、ブロードキャスト!!房野が、8月23日に『超現代語訳幕末物語』という本を発売したのは、ご存知でしょうか。
 
 
「知らねー」って方、実はそうなんですよ。
 
「知ってるよー」って方、ここからそれにちなんだイベントの話にもつれ込んでいきますね。
 
 
本を出すとね、ありがたいことに、
「出版記念イベントとかやらないんですか?」
といった質問をよく頂きます。
 
僕はその都度「へへへー」と、まったく返答になってないリアクションを取るんですが、これには少し理由(わけ)があって、
 
あのね……
 
 
もうやりました。
 
もう出版記念イベントやったんです。
 
正確には、"出版記念イベントみたいなやつ"をやりました。
 
「は? それって告知してた?」
 
と思われた方。鋭い。
 
 
告知、してません。
 
いや、
 
"告知したけど、してない"
 
といったところでしょうか。
 
 
これ以上話を進めても伝わらないのは明白。
 
ヨーロッパのなぞなぞみたいになるので、順を追って説明していきます(なんすか? ヨーロッパのなぞなぞって?)。
 

まず、出版記念イベント"みたいなやつ"をやった場所ですが、

スナックでやりました。

「……スナックって……飲んで、カラオケも歌ったりする、あのスナック……じゃないよね?」


ううん、そのスナックです。


知り合いにね、スナックのオーナーがいたんですよ↓


キングコング西野さんです(現在、なんやかんやあってダンサーになってる、吉本の一年上の先輩。得意ダンスは『R.Y.U.S.E.I.』)。

そんなダンサー兄さんには、もう一つの顔があります。それは……

"日本一のコミュニティ王者"

ただいま西野さんが主宰するオンラインサロン
(↑コチラからどうぞ!)

の入会人数は、日本最大となり、

9000人以上(今このブログをご覧の間も続々と増え続けてます)

これ、北海道の夕張市の人口を超えてるらしいす(オンラインサロンがよくわかんねーって方はググってみて! 簡単に言うと月額払って入会するネット上の集まりだよ)。


オンラインサロンの中で繰り広げられる仕掛け、活動がおもしろすぎるから、人数は常に右肩上がり。
そして、メンバーの人数がここまで膨らんだ理由、もしくはサロンにハマっていく人を生んでいる理由の一つに、

「そこにスナックがあった」

ってのがあるんです。


行ったことがある人もない人も、なんとなくの"スナック像"はイメージできますよね。

ママがいて、常連客がいて、ボトルキープしたお酒とカラオケが、楽しくグダグダになる深夜を連れてくる、みんなのたまり場。

どこにでもある酒に、どこにでもある乾き物のおつまみ。
ママは客の話し相手になってるだけで、挙句酔い潰れて寝ちゃうこともある。
常連客はそれを怒るどころか、自分でお酒を作り、テーブルを拭き、他のお客さんの注文を受け付けたりもする。
その後、ムクッと起き上がったママは
「もう店閉めるよ! 帰りな!」
とやりたい放題(あくまでイメージ。「うちはもっとちゃんとしてる!」というスナック経営の方、怒らず最後まで聞いてください)。

こんな感じなのに、一定数の客を確保している不思議な場所がスナック。
そう、スナックに集まるお客さんは、サービスなんかに、ましてや酒やおつまみの味なんかに期待してるわけじゃないんですよ。

ママの人柄や、そこに集まる仲間のことが好きで、その人達に会いに行ってるわけです。

だからスナックって、人が集まる場所として最強。
増大するオンラインサロンのメンバーが実際に交流をはかり絆を深める場所、ホームとして最強なんです。

いろんな場所で過疎化が進む今の日本。シャッター街と化す街の中で、最後までしぶとく残るのは、なんとスナックらしいです。


偉そうに語ってきましたが、このスナック最強理論は、ある人の受け売り。
この理論を唱えて、西野さんと共同でスナックのオーナーをやっているのが、


SHOWROOM代表、前田裕二さんでございます(ブッチギリの年下イケメン。最近、吉本の芸人もSHOWROOMアプリを使って配信をしているので、もう結構おなじみですよね)。

そして、お友達の2人が共同オーナーとなり、オープンさせたスナックというのがコチラ↓


スナック『キャンディ』
です。

西野さんの絵本、『えんとつ町のプペル』の町の中にあるスナックという設定で作られているので、世界観バリバリです。
イメージとしてはバーに近いのかもしれません。

それと、『キャンディ』のもう一つの特徴として、住所は非公開です。
それを知っているのはスナック『キャンディ』の非公開グループに入ってるみなさんのみ(そこのみんなも厳密な住所は知らないんだっけな? 忘れた!)

でね、ここには2人のオーナーとは別に、マスターとママがいるんです(あと少しで本題に入るからもうちょい待って!)。

それが、


ホームレス小谷と嫁のもんちゃんコイツらが出てきたことによって、一気にファンタジー要素が強くなりましたが、現実に存在するお二方)。

ホームレス小谷は、本当のホームレスです。
で、もんちゃんは小谷と本当に結婚してます。

この小谷ってのは、元々吉本の芸人。

大阪から出てきて、最初は西野さんの家に居候してたんですが、根がグータラな性格がたたり、約束していた家賃を連続滞納。

それに対して西野さんは、
「約束破ったから家出て行ってー。で、ホームレスやりなー」
との通告です。

ただ、この指示。
小谷を憎んでのことじゃなく、
「こいつがホームレスやると何かおもしろそう」
という匂いを嗅ぎとってのこと。
さらに、
「生きてくために働かなきゃでしょ。小谷は自分自身売ったら?」
という追加の指示が加わります。

それを受けた小谷もぶっ飛んでて、
「おもろそうやん!」
と、自分の1日を50円で売り始めたんです。

50円もらえれば、どこにでも行くし、なんでもする。
草むしり、ペットの散歩、悩み相談、ヌードモデル……。

するとですね、妙な現象が起こり始めるんです。

50円で草むしりを依頼した人は、もくもくと草むしりをする小谷に、
「いやー50円でこんなに働いてもらって悪いねー。昼メシ食ってくかい?」
と、ごはんをご馳走するわけです。

昼ごはんを食べて、草むしりの続きを完全させた小谷に、
「ありがとう! 助かったー! いやー50円でこんなに働いてもらって悪いねー。どう、奢るから一緒に飲まない?」
みたいな感じで、酒も奢っちゃったりするんです。

これ結果、50円以上の報酬をもらってることになりますよね。

こんなようなことが重なりに重なり、5年後、今現在のホームレス小谷の状況はというと……

毎日寿司を奢ってもらい、
人の金で月に数回海外に行き、
パリコレを見て、
NHKに取り上げられ、
つい先日はイギリスのBBCラジオにインタビューされ、
ホームレスになってから10キロ以上太りました。


全部「なんでだよ」です。

おまけに"なんでだよ"ですが、もんちゃんと結婚したのは、ホームレスになってからです。

これに関しては、もんちゃんに「なんでだよ」です。

ただ、出会う人、出会う人と友達になっていった小谷はみんなからすこぶる愛されてまして、結婚式を浅草の花やしきを貸し切って行うことになったとき(これも西野さんアドバイス)、クラウドファンディングかましたんすよ("クラウドファンディング"が何かわからない人は調べて!頑張れ!)。

すると、花やしき貸切代の100万以上、
つまり、事実上の結婚資金が一瞬で集まったんです。
一瞬です。


と、長ーーーーくなりましたが、そんな心底ハッピーな小谷夫妻が店長を務めるスナック『キャンディ』で、
この前出版イベントやったんです(本当におもしろすぎた!)。

告知は、Facebookのスナック『キャンディ』の非公開グループに流したのみ(だからSNSには流してないよ)。

これが、告知したけど告知してないの真相です。


もちろんね、

この報告のため"だけ"のブログじゃありませんよ。

本当に言いたいのはここから。

出版イベント、もう一回やります。

前回は、担当編集者の袖山さん(幻冬舎)がママとなり、
房野がチーママをつとめ、

「『超現代語訳幕末物語』を出版するまでに袖山ママが考えた全て 〜後半は酔っ払って恋バナするかも〜」

というタイトルでお届けしました。

ありがたいことに、限定20名で3500円のチケットが即完。

チーママ房野がこの本を作るまでに苦心した部分。
袖山ママが制作過程で苦悩した場面。
完全なる裏話を披露したおかげで、来て頂いたお客様には大好評を得ることが出来ました(もう一回言お。本当におもしろすぎた!)。

そこで、『キャンディ』のマスター小谷は考えたんです。
この楽しいイベントをもっといいものにしたいと。

マスター小谷は、オーナー西野さんに相談。
すると、出てきた答えが、

You、公開しちゃないよ。

これだったんです(セリフが「you、公開しちゃないよ」だったとは1ミリも聞いてません)。

もっともっと多くの人と交流を深めることができれば、イベントの充実度は増しますからね。

ですので今回、特例で、
スナック『キャンディ』開放イベントを打たせていただきます。

9月25日
19:30〜22:30
スナック『キャンディ』にて。
「『超現代語訳幕末物語』を出版するまでに袖山ママが考えた全て 〜後半は酔っ払って恋バナするかも〜 vol.2」

開催です。


さあそして、ここでやっと冒頭の10000円です。
もう絶対お分かりでしょうが、今回のイベントのお値段が、
10000円です。

なぜこの値段か?

最初に答えを書いとくと、

超親密なイベント

だからです。

前回イベントを行ったとき、"ある一点"だけ、みなさんからご批判をいただきました。
それが、

「おい!安すぎるだろ!」

というもの(ガチ)。

袖山さんと房野と近距離で、しかも本作りの過程を聞くなんて貴重なイベントの値段はそんなもんじゃないだろと。

衝撃でした。

「安すぎだよ!」で批判なんて受けたことなかったので、笑いながら反省しました。

なので、お値段上げます。

ただその代わり、交流っぷりを深めます。

前回のイベント時間はおよそ90分。
今回は、
180分に拡大。

お酒も別途料金でしたが、もうチケット代に含めちゃって、
飲み放題。

イベントの中身も、前回はカウンターから飛び出して、ママとチーママのトークショーという形式でしたが、
今回はカウンターにも入ってお酒を作るかもしれないし、本当に目の前の数人と喋るような入れ替え制みたくするかもだし、要望があればみんなが聞けるトークショーにも戻すし、そこは臨機応変だよ。

とにかく、個人個人との密度を上げようとは思ってます。


いかがでしょう。

こんなやり方なら、"出版記念"と題して1回や2回で終わるものじゃなく、継続的にみなさんと交流をはかれるイベントになります。

9月25日、『キャンディ』でお待ちしております。


「行きたいー!」って方はコチラから↓