「戦国時代は信長に始まり、信長に終わる」

っていう言葉があるぐらいでもいいなーと思ってしまうほど、織田信長は戦国時代に欠かせない人物です。

戦国の世に颯爽と登場し、旧来の常識をぶち破りながら、天下統一を目指した武将。

信長がいたから戦国が大きく動いたし、信長がいたからこんなにおもしろい時代になった。これは間違いありません。

全国デビュー戦が『桶狭間の戦い』で、
生涯の締めくくりが『本能寺の変』。

もう時代の中心に身を置くために生まれてきたような人です。

公演タイトル『戦国時代』、主演・織田信長。

って感じ。

歴史をそんなに知らない人でも、織田信長の名前は絶対耳にしたことがあるし、多少のデータは持ってるんじゃないでしょうか。

そんなスーパー有名人織田信長。
みなさんのイメージはどんな感じでしょう?

「戦国の革命児」
「独創的なアイデアマン」
「西洋への理解早め」
「なんかタイムスリップしたり、シェフいたりする」

というようなポジティブ系(最後のはカテゴリー違いますが)のものも、もちろんありますが、おそらくは

「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」

に代表されるように、"怖い人"みたいなイメージが先行する人の方が多いかもしれません。

比叡山焼き討ちしてる。
神仏を恐れない所業。
自分に歯向かう者は、女、子供でも容赦しない。数万という人間を殺している。
気にくわない部下がいるとリストラする。
パワハラ。
殺す。
独裁者。
殺す。
冷酷。
殺す。
とにかく殺す。

どこまでいっても残忍で、非道いことをする人。

やはりこれが信長につきまとうイメージだと思います。

しかし、意外と言ってはなんですが、信長にも心温まるエピソードや、優しい側面をのぞかせるお話がけっこう残ってるんです。

その一つを紹介しますので、読み終わったら「意外だな」って言ってください。
もちろん言わなくても大丈夫です。

このエピソードに関係してくるのは、
豊臣秀吉
と、
その妻のねね("おね"とか"ねい"とか、呼び方が定まってませんが、ここでは"ねね"でいきます)。

秀吉が、"羽柴藤吉郎秀吉"と名乗り、信長に仕えていた頃のお話です。


つづく。