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明後日からしばらくの間イギリスに行くのだけれども詳しくない状態で行っても得るものが少なくなってしまうだろうと思いイギリスについての本を計5冊読んでみることにした。(ついでに画像は我が家の本棚)

※[  ]内は本の題名



[中世ヨーロッパの城の生活]

イギリスについてというよりは戦時、平時の城の様子について(特にイギリスのチェプストー城の)内外共に分かりやすく書かれていて当時の様子がイメージしやすく面白かった。

個人的にイマイチ理解していなかった暖炉の仕組みについて詳しく書かれていた事、ヘンリ2世の宮廷で供されたワインについて「ワインは酸っぱく、かび臭く、濁っており、脂っぽく、古く、香りが抜け、タールのような味がした。身分の高い領主たちでさえ、どろどろのワインを供されることがあるのを見ているが、そんなときは誰もが目をつぶり、歯を食いしばり、口を曲げて身震いしながら飲む、というより流し込むのだ」という記述が印象に残ったかな。ワインの年代や等級にはあまり関心がなかったのだそう。

他にも狩猟についての記述の中にある森林法についての話も面白かった。
あとは普段バイオリンをやっているせいかバイオリンの祖先でヴィエルというものがあったという記述に思わず反応してしまった。



[はじめて学ぶイギリスの歴史と文化]

読んでいて高校の世界史で学んだ内容のイギリス部分を復習している気分になった。途中1つのテーマに絞って詳しく書かれた部分があり、そのテーマの中で"魔術と魔女狩り"についてのものと"ファッションの時代"についてのものが個人的に面白かった。

それぞれの章毎に参考文献が載っているから後により詳しく調べるのに最適。今度載ってる本探して読んでみようかなっ



[イギリスを知るための65章 第2版]

イギリスに関する様々な分野の情報が書かれておりイギリスに興味がある方には是非読んで頂きたい良本。私が印象に残った部分を少し紹介するね。

ロンドンについて「外国人を惑わせる巨大な陰謀らしい。すなわち、街路はできるだけS字型に、無理ならV、Y、Wなど。路を曲がる度に違う名前がつく。それでも道に迷えない外国人のために、ロード、クレッセント、レーン、アベニュー、グローヴ、パーク、アーチ、ゲート、テラス、ヒルなど、あらゆる呼び方をする。要するに建物はすっきり、道は迷路風となる」と書いてあり初めて行こうとしている私はとても不安になった…

また「18世紀になるとアルコール度の強い安酒であるジンは、過酷な生活を強いられる庶民の酒として大量に飲まれるようになり、アルコール中毒やジンを手に入れるための犯罪や売春など様々な社会問題を引き起こすようになった。」W・ホガースの《ジン横丁》という作品が紹介されているのだけど凄く悲惨だった事が伝わる。個人的に名探偵コナンに出てくるジンのコードネームぴったりだなーこういう事実も知ってて名前決めたのかなーなんて考えてしまった。

あと紅茶を飲む時に受け皿がある理由を知らなかったので驚いた。今までスプーン置くからかな?とか思ってた…

ふしぎの国のアリスを描いたのはオックスフォード大学の数学教授ドッジソン(勿論本を出版する時にはルイス・キャロルという名で)という方で「学寮長の娘たちとボートでテムズ川を遡りながら、その一人、10歳のアリスを主人公に即興の物語を聞かせていた」と書いてあって凄いな~と思ったのだけど、最後には結論としてキャロルは「ロリコン気味の几帳面男」と書いてあり少しイメージが変わった(笑)

他にもピーターパンについて"公園で親しくなった少年達のために書いた脚本。しかし少年達は成長すると戦死や溺死で姿を消してしまった。"って書いてあるのだけど…。ピーターパンのストーリーうろ覚えなのだけどあの話って皆大人になると…いや、考えるのは辞めておこう。

そういえば今年はシェイクスピア没後400周年なんだってね。何かシェイクスピア関連の物を見たいけど行くタイミングあるかなぁ…。うーん。とりあえず日本ではこの前とあるイギリス劇団のTEMPESTを見に行った。面白かったよ!



[イギリスの歴史 帝国の衝撃]

この本は実際にイギリスで11~14歳の中等教育を受ける生徒が必修科目として学ぶ「イギリス史」の教科書として使われているもの。

日本と違って教科書検定制度が存在しないけれど「義務教育の内容を定めた政府のナショナル・カリキュラムに準じて、その『指示』をあまねく含んでいなければならない」とのこと。

読んでいて大きく日本と違っていると感じたのは教科書の目的かな。日本の教科書はただ暗記しなくてはならない事柄をズラズラ並べて歴史自体に興味を持てない印象だけど(※あくまで個人の意見です。)今回読んだこの教科書はイギリスで起こった歴史をいくつかピックアップして、それらについて分かりやすく説明した後その事実について自分自身の考えを持ち(又は他人と意見を交換しあう事で)歴史に対する考えをより深める事を目的にしている印象を受けた。

日本の教科書は情報量が多いという点では良いもののイギリスの教科書は歴史について考えるきっかけをくれることで、歴史の内容がより印象に残りやすくなるし学ぶ事の楽しさを感じるから良いんじゃないかな、と思った。将来日本もこのような教科書を使うようにすれば今以上に確実に歴史に興味を持つ人が増えると思う。

この教科書を使った授業を私も受けてみたいな、と思った。



[イギリス 7つのファンタジーをめぐる旅]

ピーターラビットのおはなし、ふしぎの国のアリス、クマのプーさん、ピーターパン、クリスマス・キャロル、たのしい川べ、グリーン・ノウの子どもたち

上記計7つの作品それぞれストーリー、作者、関連スポットについて書かれており知らない作品についてでも楽しめた。

紹介されている作者の人生はドラマチックなものが多く読んでて面白かった。



現在のイギリスは日本と比べて盗難被害も多いしテロが起こる可能性もあるから安全とは言えないけれど小学校の頃からずっとヨーロッパに憧れていた私的には今から凄く楽しみ。現地で平和に過ごして無事帰国出来るよう今から願うばかり。
それでは行ってきます!