2019年も北朝鮮との輸出入は完全に禁止されていない!?
韓国向けの優遇措置の見直し(ホワイト国の除外)は、輸出規制ではありません。他よりも特別な待遇をする「優遇措置」を取りやめて、通常国と同じ扱いに戻すだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。なぜか「輸出規制」の文字が躍っていますが、正しくは「優遇措置の取りやめ」です。輸出貿易管理令の最も大きな目的は、大量破壊兵器などの武器開発に転用可能な製品をコントロールして、世界の平和を維持することです。この目的を達するため、関係国が一丸となり規制をしています。そして、同じレベルで規制をしている国同士であることを条件に、輸出入審査につき優遇措置を与えて、貨物の流れをスムーズにしています。輸出貿易管理の目的は、武器開発に転用される産品のコントロールです。この「コントロール」には、誰に輸出するのか?の他、対象の貨物を受け取る人(輸入者)がどこに流すのか?(販売先)まで管理することを含みます。この意味において、韓国は、北朝鮮とのつながりが強く、いわゆる「迂回輸出(不適切な事案例)」している可能性があるため、ホワイト国から除外をした。これが正しい認識です。さて、そんな北朝鮮ですが、2019年現在は、輸出入が禁止されています。しかし、経済産業省のサイトや貿易統計の資料を確認していると、この規制は完全に実施されているのではなく、人道目的の名の下、一部の物品は現在でもやり取りされています。この記事の続きはこちら