人を傷つけようとする人の心を理解することは、私にはできない。
もちろん、私だって誰かに腹を立てたり、うらやましく思ったりすることはあるけれど、必要以上に執念深く誰かを追いかけまわし、自分の怒りの矛先をただ一点に集中して発散する、悪質な年配に遭遇した。
いい年をした富裕層の奥様が、暇つぶしのように誰かに執着し、ただひたすら嫌がらせを繰り返す。そんな姿をまじか見て、人の心の浅ましさを垣間見た気がした。

ふと我に返り、以前ブログにも書いたことがあるパーソナリティー障害について思い出した。

パーソナリティ障害の定義は、「その人の属する文化から期待されるものより著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであり、ほかの精神障害に由来しないもの…」とされていて、いくつかのタイプがあるそうです。

A群(奇妙で風変わりなタイプ)
妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)

B群 (感情的で移り気なタイプ)
境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)

C群 (不安で内向的であることが特徴)
依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)

今回私が遭遇したのは、C群 強迫性パーソナリティー障害の方と思います。

ただ、私は思います。

他人の胸倉をつかんで、罵声を浴びせる行動が、病気のせいだと言うなら、その行動で傷ついた人たちはどこに救いを求めたらいいのだろう。

物理的な盾になることしかできず、「病気が言わせてるんだから、気にしなくていいよ」と、自分が吐いた言葉に、つくづく嫌気がさした。

こうして人は心を病んでいくのだろうか…。

人ひとりが出来ることなんてたかが知れてる。

だからこそ、心を強く。

自分を曲げないように。
折れないように。