高齢者医療を担う医師の2人に1人が、過去1年間に胃ろうなどの人工栄養法を途中で中止したり、最初から差し控えたりしていたことが、朝日新聞社と日本老年医学会の共同調査でわかった. 中止を経験した医師だけでも2割いた. 患者・家族の希望などが理由だ. 同学会は27日、胃ろうなどの開始や中止までの手順などを盛り込んだ指針を公表する. 胃ろうの目的は、自分の口で食事をとれなくなった患者が、回復するまでの栄養補給だ. 本人の不快感が少ない上、介護者が手入れしやすく、導入数が増えた. 厚生労働省研究班の調査では、胃ろうにした認知症の高齢者約1千人の半数が、847日以上、生存していた. 一方で、回復の見込みや患者・家族の事情を考慮せずに使うケースも増加. 意識もないまま、寝たきり状態が長く続く高齢者の存在が問題になった. ニューバランス 1400 今回、朝日新聞は同学会と共同で、終末期の高齢者への人工栄養の実態を探るため、同学会の医師会員4440人を対象に6月上旬、アンケートを送り、1千人(回答率23%)から回答を得た. この結果、過去1年間に、胃ろうなどの人工栄養を中止したり、差し控えたりした経験のある医師は51%を占めた. 中止は22%で、1人あたり平均で4.0回、中止していた.