また裏切られた。

 

何度もそんな事ないって

期待したけどアカンかった。

 

もういい、

もう裏切られることに疲れた。

 

 

 

 

 

父が夏に入院した時の診断が、

アルコール依存症。

 

腎臓・肝臓が機能停止寸前やった。

 

入院時に出た

せん妄も禁断症状の一種やった。

 

 

 

 

入院した病院の先生にも

専門の医療センターの先生にも

家族にも、

 

「これ以上飲めば死ぬ」って

散々言われてるのに

あいつは理解しない。

 

周りが必死になってるのを

ことごとく潰していく。

 

 

 

毎月の受診日に付き添いに行ったら

数週間前に会社に嘘を言って

社員の飲み会に行ってたことが発覚。

 

家族だけやなく

仕事の人をも裏切った父に

心底絶望した…。

 

その態度に情けなくて頭にきて

病院後は顔も見ずに過ごしてた。

 

下手したら

手にかけてたかもしれん。

 

 

 

 

そう思った矢先やった。

 

3日前に病院に受診して

先生に再三「飲んだらダメ」って

言われてたにも関わらず、

酒を買って帰ってきた…。

 

また裏切られた。

 

 

 

当然やけど

それに弟の堪忍袋の緒が切れて

怒鳴られて殴られて。

 

がたいのいい大の大人を

母と末っ子の弟とウチの三人がかりで

やっと止めて…。

 

止める必要なかったのにな。

(次の日、腕が筋肉痛(^^;))

 

 

 

あいつは怒鳴られても殴られても

何も感じてない。

 

ただ子供みたいに拗ねてるだけ。

 

その姿見て悔しかったね。

 

 

 

そんでここ数十年の

父親らしい姿が思い出せへんの。

 

いつも

へべれけになって深夜に帰ってくる姿。

 

「あんまりお酒を飲まないで」って

何度もお願いしても

一切聞いてくれない。

 

しらふの時は

ただただ話しずらい印象しかない。

 

 

唯一思い出せるのは

ホンマに小さい時に

寝かしつけてくれた記憶だけ。

 

 

 

 

 

そん時、気付いたわ。

 

「あぁ、この20年以上、

この家に父親なんていなかったんや。」って。

 

 

 

 

 

そう思ったとき、

あいつに対しての全てが吹っ切れた。

 

ビックリするぐらいあっけなく。

 

養ってもらってようが

血が繋がってようが

実の親やろうが、もう無理。

 

 

 

 

 

まぁ、その日の出来事以前に

入院中のせん妄の時に言われた言葉から

もう崩れ始めてたんやと思う。

 

病院から脱走しようとするあいつが、

 

 

 

「何もせんと、家にいるだけの人間が

俺に指図するな!」

 

 

 

 

心の中でずっと思ってたことが

せん妄もあって素直に出てきたんやろうな。

 

まぁ、事実なんで仕方ないんですが(笑)

 

 

 

 

その言葉以降、

自分以外の人間を全て下に見てる態度が

如実に出てきたね。

 

(前からそうやったけど(笑))

 

 

 

 

 

「嫌い」なんて生やさしい感情すら

もう出てこなくなってきた。

 

好きの反対は無関心って

よう言ったもんやね。