あたし、ぜんぶになるから、たいへんなの!
娘のよく言う言葉。
せんせいと、れでぃががと、ぷりきゅあと、ぱてぃしえと・・・
なりたい全部になる!という意味。
お城みたいな家に住んで、おひめさまみたいな服を着て
こどもにはぜんぶの未来がある。
目の前には何の不安も、悲しみもないように見える。
それは、子供の特権。
今を楽しみ、今がずっとずっと続くと
疑うことなく確信している。子供の目・・・
自分が大人になることも
自分がママより大きくなるかもしれないことも
いつかお別れが来ることも・・・
知ってはいても、経験がないから想像もつかない。
うらやましい、と思うけれど。
大人の目は過去を見る。
過去に学んで今を生き、みらいに臨む。
これから避けられない悲しみが必ずあると
大人になってしまった私は知っている・・・
子供には見えない
今の一瞬がここにしかないことを。
ねえ、牡丹。
私は目をそらさないつもりだよ
愛おしい今のすべてから。
牡丹が転げまわって甘えるとき
娘が大笑いしてパパとはしゃぐとき
母や父の後ろ姿が夕日に溶けるとき
日々忙殺されながら
このうえない愛しさを感じる時
今をじっとかみしめながら
大人になるのも、悪くないな。・・・と思うのだ。



























