Brilliant√DIAMOND【小説・SS(腐)】 -2ページ目

Brilliant√DIAMOND【小説・SS(腐)】

二次創作・同人が主です。
是非見てってください(^-^)
ほぼ短編小説です。
BL苦手な方は退出お願いしますm(_ _)m

--------翌日







昨日、伊崎に言われたあの言葉がずっと俺の頭のなかで回転し続けている。

気にしないようにとは思っているが、やっぱり忘れられないでいた。

教室に入るとすでに伊崎はいた。
普段はしないマスクをして机に頬杖をついて窓の外をじっと見ていた。

今日も普段と変わらないいつもどうりの教室、そう思っていた。

しかし、完全着席の時間になっても岡野の机だけは空いていた。

今まで一日も休まず学校に来ていた岡野がいないということで教室が少しざわついていた。

岡野のグループの奴等もひそひそと何かを話している。

そのとき教室の扉が開き、何か恐ろしいものを見たような顔をした担任が、黙って入ってきた。

ざわついていた教室が一瞬にして静まり返った。

大体予想はついていた。何か大きな事件があったのだということが。

担任は教卓の前に立つと、息をのみ込んで重そうな口を開いた。

「昨日、岡野君が亡くなりました・・・」

担任が発した言葉に教室は軽い悲鳴と共に凍りついた。

あの岡野が死んだ・・・・・。多分事故ではないと思う。

クラスが混乱するなか、担任はみんなをもっと混乱させるようなことを言い出した。

「ただ・・・死体が見つからないそうです・・・。発見した方が通報するためその場を離れて、戻ってきたらもうその場所にはなくなっていたそうです・・・」

死体を運んだのはどう考えても殺したやつだろう。見つけたやつがわざわざ隠すわけがない。

「今日の授業はありません。寄り道しないで真っ直ぐ自分の家に帰ってください・・・」

か細い声でそう吐き捨てて担任は教室から出ていった。

担任が教室を去ってから二分くらい経ってから、クラスのみんなは動揺しながら帰りの支度を始めた。

俺は帰りの支度よりも先に、伊崎のもとへ向かった。

「なあ伊崎」

伊崎は俺の声を聞いて、窓の外を見ていた目だけを俺に向けた。

「なんだ」

「今日、一緒に帰れるか?」

「・・・・・ああ」

伊崎は視線を少しずらしてそう答えた。今にも溜め息をつきそうな顔をして。


<登場人物>
芹沢マサキ(主人公)
伊崎ジン
岡野



※初オリジナル作品です。お手柔らかにお願いします。



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俺は昔からそうだ。

やりたくもないことをしたり、いたくもない所にいる。

いわば「空気を読もうと必死な人間」である。

中三になった今でもその性格は抜けない。

今実際、いたくもないクラスのグループに入っている。

このグループは俺を含めて7人。クラスでも中心的なグループである。

クラスでもグループでもリーダー的な存在の岡野は喧嘩早い性格で、他人の意見を聞かない「自己中」という部類の人間である。

男女問わず、クラスメートから岡野に対しての不満や愚痴をよく聞かされる。

俺は「放っておけばいい」と言って流しているが、俺自身もかなり岡野に対しての不満をもっている。

グループで一緒にいるとき、俺だけにパシリをかましてくるのだ。しかも他の奴等まで。

一刻も早くこのグループから抜けたいのだが、やはり空気を読んでしまってそう簡単には抜けられない。

そして今日はかなりやばい日である。

いつもハイテンションな岡野が、とても機嫌が悪いのだ。

グループのメンバー、クラスの奴等もその理由はわかっていた。

静まり返っているなか、岡野は突然立ち上がり窓際の一番後ろの席の方へずかずかと歩いていく。

「おい、伊崎」

「あ?」

呼ばれた方も不機嫌そうな顔をしていた。

伊崎ジン。彼は普段は静かであまり目立たない方のキャラだが、岡野に負けないくらい喧嘩が強い。

大人っぽい顔立ちをしていて、身長も大きい。

彼は怖い雰囲気があってあまり人と話しところは見たことがないが、話してみると結構話しやすくて優しいというギャップがあっていいやつだと思う。

そんな伊崎を岡野はとても毛嫌いしている。

岡野は自分をクラスで一番権力をもってると思っているらしく、歯向かってくるやつは片っ端から潰してきた。

そんな岡野の性格が大嫌いな伊崎は、いつも岡野の自己中な行動に口出しをしている。

前に岡野が俺にパシリしているところを見て口出しし、大喧嘩になったこともある。

しかし最近は岡野から伊崎に喧嘩を売るようになっていた。原因はよくわからないが。

「お前いつも思うけど、仲間いねえのに喧嘩だけ強くなってどうすんの?なに目指してんの?学校来てる意味ないから来なくていいのに」

岡野はそう言って、鼻で笑った。

それを聞いた伊崎は呆れて大きな溜め息をついた。

「別にそういうのは人の勝手だろ。大体なんで今日は不機嫌そうな顔してんの。俺別になにもしてねえし」

「お前が学校にいるから毎日不機嫌なんだよ。来なくなったらみんなだって喜ぶだろうな」

岡野はそう言って、わざとらしく笑った。

ふざけたやつだ。逆にお前が来なくなったらきっとみんな飛び跳ねるよ。

伊崎もそろそろイライラが顔に出てきてやばい空気になってきたところで、グループのメンバーが割り込む。

「岡野。一時間目の授業、移動教室だから行こうぜ」

「だな」

そう言って、俺以外のグループのメンバーと岡野は教室から去っていった。

俺は手を強く握りしめている伊崎のもとへ駆けつけた。

「あんなやつ無視しておけって」

俺がそう言うと伊崎は静かに目をつぶった。

「あいつだけは許せないんだよ。芹沢ばかりいじめやがって」

思いもしていなかった言葉に少し驚いた。

「俺?俺はいいんだよ。全然気にしてないし」

「お前が気にしてなくても俺が気にすんだよ」

伊崎は何かを訴えるように強い口調でそう言った。

「え・・・あ・・・えっと」

「あー、こんな話はもうやめよう。授業始まっちゃうし」

そう吐き捨てて、教室を出ていった。

今の伊崎は明らかに動揺していた。

俺は気持ちが複雑すぎて、しばらく体を動かせなかった。
「・・・・・じゃあ・・俺は?」

「え?」

ジャンの発した言葉が理解できず聞き直した。

するとジャンは少しうつむき、何事もなかったかのように顔を上げた。

「ジャンどうし・・」

言い終える前にジャンは俺にぎゅっと抱きついていた。

ジャンの匂いがふわっと鼻に入ってくる。

「んなあっ!ジャ、ジャン?・・・」

突然のことに俺はかなり驚いた。俺の心臓の動きがどんどん加速してきた。早すぎて心臓が止まりそうだ。

「俺の・・・匂いは・・・・・?」

俺は落ち着いたのかまだ焦っているのかよくわからない感覚だった。

「ん・・・、すげーいい匂い。布団より濃い匂いがする・・」

「好きか?」

「・・・うん。好きだ」

俺は自分でそう言ったが、違う意味の「好き」に聞こえてきて恥ずかしくなった。

少し顔をずらしてジャンの顔を見ると、頬が少し赤くなって見えた。

ジャンもきっと俺と同じ心境に違いないだろう。

そんなことを考えていたら、突然勢いよく布団に押し倒された。

「んあっ、はぁ・・」

倒れた衝撃で思わず変な声が出てしまった。

「エレン、今の声、エロい」

「うるせっ・・・。仕方ねえだろ・・」

俺がそう言うとジャンは半笑いして、自分の顔を俺の顔に近づけてきた。

「お前、訓練兵に入ったばかりのときと全然顔つき変わったな」

「ジャンは相変わらず気の抜けた顔してるけどな」

「うるせー余計なお世話だ阿呆」

ジャンは流れていくように、自分の唇を俺の唇に重ねた。

「ん・・・はぁ、あ・・ん」

舌が入ってきて熱くなってきた。溶けそうだ。

キスしながらジャンは俺の服の中に手を入れた。

「ジャぁあはぁ・・んん」

「乳首感じてんの?」

「感じてねぇ・・・ん・」

「可愛い」

「うるせーよ・・・」

突然ジャンが手を止め、何かに集中した。

「・・・ジャン?」

「俺、もう我慢できねえけどさ」

「え?」

「誰か来たみてえだ」

そう言ったジャンは勢いよく俺に掛け布団をかけた。

それと同時に部屋の扉が開く音がした。

「ようジャン!一人か?」

この声はコニーか。

「いや、ここにエレンが寝てる」

「あれ、それジャンの布団じゃないの?」

この声はアルミンだな。

「いろいろあってな。そういえばお前ら帰ってくるの遅いな。一緒にいたのか?」

「いや、たまたまそこで会ったから一緒に帰ってきただけだよ」

「そうか」

「・・・・・なあ、ジャン」

俺は布団の間から小声でジャンを呼んだ。

「お前はこのままもう寝ろ。疲れてんだろ」

ジャンは小声でそう言って、掛け布団の上から俺の頭をわしゃわしゃ動かした。

「でもお前・・・」

「だから早く寝て、みんなが寝たあとに起きろっていう意味だ。ちゃんと最後までやらせろよ」

「・・・お、おう」

「何照れてんだ」

ジャンは静かに笑った。

「・・・ジャン」

「ん?」

「おやすみ」

「おう」

「そういえばエレン」


「なんだアルミン」


「僕、これからちょっと寄って行きたいところがあるから先に部屋戻っててよ」


「わかった。長官に見つからないようにな」


「うん!」


夕食を食べ終えたあとはいつもこうしてアルミンと話しながら部屋に戻るが、今日は珍しくアルミンが長官の目を盗んで外出らしい。


俺も夜、外に出るのは好きだが疲れ果てていてそれどころじゃなかった。


巨人殺しの技を身につけるにはこれくらいの訓練をしなくてはならないんだとはわかっているが、やはり疲れるものは疲れる。


俺は体の重さに耐えながら、足早に部屋へむかった。


部屋に戻ってきたものの、まだ誰もいなかった。


みんな別の部屋のやつと話したり、女子に絡みに行ったりして楽しんでいるが、俺にはそんなことをする元気など残っていない。


俺は誰のものかもわからない布団に倒れ込んだ。


(この布団、すげーいい匂いがする。ここに寝てるの誰だっけ)


あまりにいい匂いすぎて掛け布団もかぶった。


すごく心地がよくて、体が楽になっていく気がした。


そのとき、部屋の扉が開いて誰かが入ってくる音がした。


起き上がってみてみると、呆れた顔をして俺を見ているジャンがいた。


「おいエレン。そこ俺の寝床だぞ」


ここ、ジャンの布団だったのか。


「すまん。すごくいい匂いがしたものだからつい」


「まあ別にいいけどさ。俺まだ寝ないから布団使ってろよ」


ジャンはそう言って俺の横にあぐらをかいて座った。


「ジャン、どうした?」


「別に。こうして二人きりになるの初めてだなーって思っただけだ」


たしかに今までジャンと部屋で二人きりになったことがなかった。


「そうだな。二人だけで話したこともあんまりないよな」


「まあな。喧嘩は糞がつくほどしてたけどな」


「はははっ。懐かしいな」


ジャンと出会ったばかりの時は、お互いの性格の違いから喧嘩を繰り返していたが、今は和解して喧嘩をすることはなくなった。


でもこうして二人で話すのは初めてだから、何を話したらいいのかわからなくなって少し沈黙が続いた。


俺はその間、ぼーっとしていたが、ジャンがいきなり沈黙を破った。


「その布団、臭くねえか」


「全然臭くねえよ。すごくいい匂いがする。俺はこの匂い好きだけど」


そう言って俺はもう一度膝の上にのせていた掛け布団の匂いをかいだ。やっぱりすごくいい匂いがする。



最近、俺は変だ。それは自分でもわかるくらいに。


兵長としていろいろ期待されるようになって思うことがある。


俺は本当に期待されるような人間なのか。


昔腐る程荒れていた俺が、調査兵団に入団して多くのやつらに期待されるようになった。


団員からも民衆からも。


本当にそれでいいのか?過去の俺を民衆が知ったらどうなるだろうか。


俺の性格上の問題なのか、自分自身が気に食わない。くだらないことだが。




(この部屋、いつも誰もいねえ。空き部屋だからか)


最近、この空き部屋のソファでくつろぐのが習慣になっていた。


誰も来ないから落ち着く。寝っ転がっていて気がつくと寝ていることもある。






「・・・・・つかれた」


無意識に言葉が口から出ていた。


その瞬間、聞き慣れた優しい声が聞こえてきた。


「リヴァイ、なに一人でぼやいている」


「エルヴィン、ノックもしないでなんだ」


「君なら私の気配ぐらい感じられると思ったのだが」


なぜかこいつと話すことが久々に感じた。つい最近話したばかりなのに。


「疲れている。それよりなぜこんなところにいる。お前忙しいんだろ?」


「今日は忙しくない日なんだ。こういう日はよくこの部屋にいるんだよ。誰も来ないからゆっくりできる」


「お前もか。俺もだ」


「やっぱりか」


そう言って笑った。


本当にこいつはよく笑うやつだ。一日一回はなにがあっても笑うタイプだな。


「そういえばリヴァイ、疲れていると言ったな。大丈夫か?顔もやつれているが」


「頭をつかいすぎた」


「あまり一人で抱え込むのはよくない。何かあったら私に言いなさい」


「そういわれると逆に言いづらい」


それを聞いたエルヴィンは何か考えているような顔をして俺の顔をじっと見つめてきた。


「なんだ」


「リヴァイ、君はもう生まれ変わったはずだ」


「なんのことだ」


いきなり意味不明なことを言われて反応に困った。


「君は調査兵団に入ったあの日から一人の新しい団員なんだよ。兵団に入団したその日からの行いで今

後どうなるかが決まる。君は入団した日からの行いが正しかったから今の君がいるんだ。今の自分だけを率直に見つめていればいい」


体が一気に軽くなった気がした。気がしただけだが。



多分、他のやつが同じことをいったとしてもこんな気持ちにはならないと思う。


-----ぐっ


「リヴァイ、顔が近いな」


「あたりまえだろ。俺がお前の顔を引き寄せてんだから」


「図星だったか」


「ははっ、よくわかったな。さすが」


やっぱり俺はこいつなしじゃ駄目らしいな。


そう思っている間にエルヴィンは俺のワイシャツに手をかけた。


俺はその手をそっと掴んだ。


「駄目か?」


「夜まで待てよ」


それを聞いてエルヴィンは静かに笑った。


俺はエルヴィンの手を強く握り締めた。


離れていかないように。強く。