3月11日の巨大地震
我家がどれほど揺れたかは判らないが 棚から物が落ち ガラスと棚の中も滅茶苦茶
不安定な私の部屋のブラウン管テレビも 真っ逆さまに落ちていた
道場の神棚が落ち 神器の陶器なども落ちて粉々 本棚は扉が開き本が散乱
その時一人でいた ワンコの「うめ」は どれほど怖かっただろう
余りの怖さに吼える事も出来ず 震えていたのだと思う
それは ビルの最上階で 船のように揺れる所にいた私より 怖い状況に居たのではないかと想像する
それから1ヶ月 被災地でない東京でも 数百回の地震があり
私ですら怖いと思うような震度の地震も百は超える
夜は誰かしら居るし カミサンと一緒に寝ているが それでも揺れが少しでも大きいと吼える
先日は 余りの怖さで 廊下でお漏らしをしていた
朝 一人二人と順番に出掛ける家族に対して 最近は吼えるようになった
「外に出たい、連れて行ってくれ。」と訴えるのではなく 「怖いから一人にしないでくれ。」と訴えているようだ
家族が集まる夜は 近くに居る誰かにスリスリして行く
ワンコと言えども 家族が集まる暖かな夜は 一番安心で嬉しいと時なのであろう
綿棒で 耳をコチョコチョするのが好きな うめ
私が綿棒を持ってくると 私のヒザの上で横になる そうして綿棒でコチョコチョすると嬉しそうにしている
最近は 誰も忙しいので カットにも行っていないから 毛ももじゃもじゃのうめ
臆病だから 庭に出ても 様子を見てから行動する
近所のニャンコが庭を通るのを 毎日ジィ~とガラス窓から外を眺めている うめ
可哀想だが 今日も留守番である
虫のように 我家の庭を歩く うめのうしろ姿