♪硝子のジョニー と言えば 団塊の世代以上の人には 懐かしい響きがあるだろう
アイ・ジョージのヒット曲
最近では余り聴かれる事はないが ♪赤いグラス は今でもカラオケのデュエットソングの定番
元々は外国曲を中心に歌っていたアイ・ジョージだが 迫力のある歌声は忘れられない
そんなアイ・ジョージの曲の 同名の映画がアリ その作品の評価の高さは昔から知ってはいたが
中々見る機会が無く 4年ほど前にやっと見る事が出来た
その時は録画することも無く 「いやぁ~録画しておけば良かった」と悔やんだのだが
昨年 改めて見る事が出来て 録画していた
ところが最近は 録画の量が多過ぎて 何処にその素材を入れたかが判らなくて やっと今年になって見つけた
1962年(昭和37年) 日活映画
監督 蔵原惟繕
出演 宍戸 錠 芦川いづみ アイ・ジョージ
この年 昭和37年度の芸術祭参加作品
さいはての北海道、稚内の昆布採りの娘みふねは貧しいため、人買いの秋本に売られたが、酌婦を嫌って逃げ出した。見知らぬ男--ジョーが汽車賃を払ってくれた。彼は競輪の予想屋で、惚れぬいた若い選手の宏と函館へ向う途中だった。函館の競輪場でみふねはジョーとめぐり逢い、宿屋までついてきた。風呂から出た彼女は見ちがえるほど美しい。けもののように襲いかかったジョーは、女の眼にあふれる涙を見て思わず突き放した。純真なみふねはそれ以来、ジョーから離れようとしない。優勝したことのない宏は調子のいい自転車が欲しいといった。仲間が五万円で譲ってやるというのだ。ジョーは顔馴染の飲み屋のマダム由美に借金を申し込んだが、競輪をやめて昔の板前に戻れと意見された。そんなとき、みふねを追ってきた秋本と殴り合いの大ゲンカをした。翌日、ジョーはみふねをチャブ屋のおきく婆に三万円で売り飛ばし、由美からも二万円とって宏と汽車に乗った。人のいない競輪場で、欺されたと知らぬみふねがジョーを待っていると、秋本に捕まった。一方、宏はジョーが眠っている隙に、情婦の和子と汽車を降りてしまった。計画的にジョーを裏切ったのだ。秋本は函館駅でかねて恨みを抱く男に肩を刺され、病院に運ばれた。みふねは優しく看護した。人身売買で退院と同時に刑務所へ送られる身の秋本は、自分を捨てた妻の消息を聞いて病院を脱走した。ひとり残されたみふねは、苦労を重ねてようやく稚内へ辿りついたが、母や妹たちはどこへ行ったか判らない。奇しくも、ジョーと秋本がこの土地へやってきた。この浜はむかし、ある詩人が「ガラスのジョニー」の唄をみふねに教え、海に身を投げた場所である。心の中のジョニーを求めてみふねが海に入ったとき、ジョーが救った。「もう放さねえ。俺にはお前がいるんだ」とジョーは叫んだ。
芦川いづみと言う女優さんのファンは 意外と多い
ある雑誌に載った 昭和30年代を代表するヒロイン では堂々の第二位
そしてその評価を得た映画こそが 「硝子のジョニー 野獣のように見えて」なのだ
ちなみにヒロイン第一位は 若尾文子で こちらの評価も判る気がする
知的障害のあるヒロイン役 それこそ汚れ役への挑戦で 今まで見た事のない芦川いづみがそこにいる
今まで数多くの芦川いづみ出演映画を見てきたが この映画は間違いなく彼女の代表作であり
最高傑作映画だと思う
それでも 彼女の出演した他の映画も好きだなぁ~
しろばんば 大幹部無頼 結婚相談 乳母車 あいつと私 完全な遊戯 美しい尼主さん
藤竜也さんと結婚した時はビックリだった
古希を過ぎても ますますお綺麗お姿を 数年前に写真で見たが お会いしたいものである