伊豆の踊子 | 逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

ボスザウルスの隠れ家から「逢えるじゃないか また明日 PartⅡ」に変更しました。yahoo!ブログの閉鎖に伴い、アメブロに移動し、合体させました。引き続き宜しくお願いします。

ただ今編集中に付きしばらくは不完全ですので宜しく。

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伊豆の踊子は、実は劇場映画としては六作作られている。

第一作 1933年 松竹蒲田作品 
主演:田中絹代 大日方伝  監督:五所平之助

第二作 1954年 松竹大船作品
主演:美空ひばり 石浜朗  監督:野村芳太郎

第三作 1960年 松竹大船作品
主演:鰐淵晴子 津川雅彦  監督:川頭義郎

第四作 1963年 日活作品
主演:吉永小百合 高橋英樹 監督:西河克己

第五作 1967年 東宝作品
主演:内藤洋子 黒沢年男  監督:恩地日出夫

第六作 1974年 東宝作品
主演:山口百恵 三浦友和  監督:西河克己

イメージ 1私の密かな喜びがある。
それは、これ等の作品をすべて見ている。と言う事。
第一作は、五番目に見ているのだが、この時の衝撃は忘れられない。この作品は無声映画であり、何処でも見れるというものではない。「無声映画鑑賞会」に出かけて行って見たのだが、チラシの記載にもあるように、大女優田中絹代と大監督五所平之助のトークがあった。
この作品を見ながら、田中絹代の可憐で美しい姿に、恋心を抱いた。
本当に一目惚れだった。舞台に上がる本人を見て、現実に引き戻された。
この感覚は、数多くの作品を見ても、その後起こるものではなかった。







イメージ 2出演者のそれも主役となる踊子「薫」役を見てもらいたい。
当代の人気女優が勤めている。
それも限られた女優にしか役が来ていない。
この人達だから納得できる部分がある。それ以下でもそれ以上でもないのだ。
踊子一行に雇い女が居る。第三作に瞳麗子の名前がある。実に懐かしい美人女優。
第六作では四方正美がこの役をやっている。チャコちゃんのお姉さん。
安田昌二と小田切ミキの長女。
話をし始めればきりがない。


イメージ 3小百合ちゃんの作品が一番印象深い。
だから学生川崎の役も、高橋英樹が一番と思ってる。
原作の川端康成が、ロケ地の伊豆に小百合ちゃんに会いに行ったのは有名な話。
ノーベル賞作家の彼は、一番のサユリストだったと言われた。
そう言われりゃ、誰も反発できないのは当たり前の話だが。
露天風呂から手を振るシーン。
「今晩絶対 活動へ連れてってくださいましね」と学生にねだる薫。
下田を離れる学生の舟に向って、二の腕まで出して手を振る小百合ちゃん。
悲しい結末が、やるせない気持ちにさせる。
田中絹代主演の第一作が、どの作品よりも見ごたえがあったのは確かである。
また見てみたい作品である。

内藤洋子ちゃんもまた、彼女の独特の舌っ足らずのような喋り方。
甘い香りが漂ってきた。百恵ちゃんも同じ雰囲気を持つ女優さん。
ひばりちゃんだって若くて可愛くて、でも芝居が上手すぎて・・・
鰐淵さんは顔立ちが、洋風なのが気になったな。でもすっごく可愛かった。
テレビドラマでは栗田ひろみが演じている。