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雅子ちゃんを見たのは 隣町の映画館
「小金井セントラル」という名前の映画館だったと思う
その昔『日活』では各地の映画館に俳優を送り『歌謡ショー』のような事をしていた
それは全国でどの位行われたのかは知らないが ただ一度だけ遭遇する事ができた
宍戸錠と太田雅子の二人が映画館に来ることを知り 数日前から胸は高鳴った
当日は考えられないほどの人が映画館に入り 満員の中彼らの歌を聞いた
雅子ちゃんが何を歌ったかは憶えていないが 錠さんは♪流転を唄った
ショーの最後にサインボールを投げ 私の手には当ったが跳ねて取る事ができなかった
その取れなかった悔しさは 今でも蘇えるほどである（笑）
太田雅子の本名を芸名に使っていたのは１９６９年の日活映画『恋のつむじ風』まで３５本
その後は芸名を『梶芽衣子』と替えた
太田雅子時代は主役を演じる事はなかったが 梶芽衣子に改名後はブレイクした
野良猫ロックシリーズ さそりシリーズ 修羅雪姫シリーズ
歌手としても『怨み節』がヒット
丁度その頃 知っている人は知っている知らない人は知らない（笑）林美雄のラジオ番組
『パックインミュージック』の中でＣＭナレーションをしている
「がに股印豚型湯たんぽ ブーブーちゃん」なのだが 資料がないのが残念
三船プロの『大忠臣蔵』が終わり 次が『荒野の素浪人』に決まった
既に梶芽衣子になっていた雅子ちゃんは 準レギュラーとして登場する事になる
たしか役は「からっ風のお文」
この作品の撮影中スクリプターの堀北さんから 日活大部屋時代の事を聞いたことがある
大部屋から這い上がった根性の女優でもあるらしい
同時期にテレビ「同棲時代」に出演 それを見て・・・
彼女に「惚れた！」と錯覚した時期があった（笑）
実はお宝写真を密かに持っているのである
2007/2/6 yahoo!ブログより転載