毎夜、癌の痛みと便秘の痛みに闘っているらしい。
痛みを紛らわすため、夜中一人病院の廊下を歩くのが日課。
食欲もなく、水分の多い果物と点滴で繋いでいる。
無理して食べると吐いてしまうらしい。
大きくて、ロマンスグレーがよく似合う父が、日々小さくなってしまう。
父上様。まだ生きてもらわないと困りますよ。
父が癌だとわかって、あと数ヶ月で1年。
点滴による抗癌剤は7ヶ月で打ち切った。
副作用は、さほど無かったようだった。
癌の進行を抑えることも、出来なかった。
他の臓器2つに転移。
TS-1と、新薬の臨床試験に参加する事に。
どれほど効果があるのだろう。
桜は見れるのだろうか。