どこかで聞いた方も多いと思われる「マルクス経済学」
その考え方の中核の一つに「労働価値説」というものがあります。(硬い言葉ですね)
これは、「物の価値の源泉は、労働である」というものです。
(つまり、商品やサービスが手元に届くまでに、いろんな人がその間で働いているから価値があるんだよと)
さてさて、この技術革新が著しい昨今、
AIを搭載したロボットは既に開発され、進化を続けています。
当然、これまで人間が「労働」としてみてきた作業の大半を、
平均的レベルで肩代わりできるようになっていきますね。
そうすると、あり得る将来の姿の一つが、
「私たちの誰もが、生きるために働くという必要がなくなる時代」です。
これまでは、食事、水、居住空間、電気など、生活に必要な物を交換して手に入れるために
お金が大なり小なり必要でした。
しかし、そもそも、自然界に存在するだけであった石油や水、植物やその種などにはもともと「値段」なんてついておらず、それを発見して掘り起こしたり、多くの人が使えるようにしたりした人の働きに見合うように「価値」がついていきました。
(お金の向こうにひとがいる-内田 学さん著- にあったピラミッドと宇宙ステーションの話と同じです。)
今後そのような作業をすべてテクノロジーが代替できるようになった時、お金はきっと「選択肢の幅を広げる」という意義を持つものだけになるかもしれません。
(お金がなくても歩いて東京には行けるけど、お金があると新幹線が使えたり、飛行機に乗れたりしますね。)
すると、これまで私たちが価値、もう少し身近に言い換えれば「意味や意義」だと信じていた生き方、時間の使い方が総崩れになります。
私たち人間は感情と思考と意識
(これは定義がはっきりしていませんし、解明もされていませんが-意識の脳科学 「デジタル不老不死」の扉を開く- 渡辺 正峰さん著)(進化しすぎた脳-池谷 裕二さん著-)
をもつ社会的動物で、「安心」を欲しがり、「意味」を求めずにはいられません。
私たちは、新しい人がやってきたとき、
違う国の違う文化で育ってきた何かが入ってきたとき、
今までと違うことが起こるとき、
技術が進歩して世界が変わるとき、
大きなストレスを感じます。(Wu, C.-C. (2016). Status quo bias in information system adoption: A meta-analytic review. Online Information Review)
何なら、排除しようとしたり、無理にでもこじつけて敵に仕立て、攻撃しようとさえしますね。
これまで価値あるものと信じてきたものが崩れて薄れていく時、
それでも私たちが欲しがるものは「意味」であると思います。
誰もがそれなり物を作れる時代、誰もがやろうと思えば情報をすぐに得られる時代。
きっと、その「作る、知る、手助けする」といった「作業自体」に対する価値は薄まっていく筈です。
一方で、強まっていくものは「"この人"がやることに意味を感じる」だとか、
「私は私のこの行動に、こういった意味を与えて満足している」といったことかと思うのです。
当然、意味を作り出すこと、意味を見出すこと、意味を伝播すること、意味を壊すこと、
そういったことにも、多大な価値がおかれていくようになるのかなと考えられると思います。
イラスト/作詞作曲/ by Kumicho / All rights reserved.
骨格 by Kumicho
羊頭をぶら下げた軒先で売った
どこの物とも知らぬ肉で稼ぎ酔う者もあれば
目下行く当てのない民案じた慧眼
世の趨勢を憂いひとつまたひとつ成した者もあった
善か 悪か 誰が ためか
僕は 君は 誰だ?
我ら皆 皮の下はまるで同じ
欲望に怒りまた泣き笑い
何とはなしにわかりあったり
勝手に責め立てて喚いたり
あまりに清潔じゃ嘘くさい
けどなんもないままじゃ甲斐がない
だからとりあえずは君が好き
そんな風に思っていれらりゃ いい
そりゃ高尚な願い語る君は眩しいぜ
憧れのスターが輝く光景はほめそやせ
だからってアイツを見下しちゃそりゃ世話ないぜ
好きだっていうだけじゃ飽き足らん性根は
興がないじゃない
優しい嘘も 恭順の指導も
最早 僕には いらない
咎人、聖者、若人もパパ ママも
隣人も上司も子供たちも
なんかしら信じたいと願うの
なんでも知っているような顔しても
どこのだれで何をしてきたか
何を選び何を捨てたのか
片方から覗いたグラスでは
きっと何一つもわからないんじゃない?
逃げられないさ
それが僕らだから
もうちょい何かがわかった気がするよ
君に会いに行こう
なぜかそんな風な雨が降る午後
我ら皆 皮の下はまるで同じ
欲望に怒りまた泣き笑い
わかんなくても傍にいてみたり
そんなんが妙に愛しかったり
あまりに清潔じゃ嘘くさい
けどうれしくなるならそれがいい
だからとりあえずは君が好き
そんな風に思っていれらりゃ いい
