天気の良かった土曜日、車を借りてFairhavenへ行ってきました。
フェアヘブンはボストンから南東へ車を1時間ちょっと
走らせたところにある小さな町で、ジョン万次郎が
暮らした町としても知られています。
ジョン万次郎といえば 1841年、14歳のときに乗っていた漁船が難破し
無人島へ漂流していたところをアメリカの捕鯨船に助けられ、
鎖国中の日本へは帰れなかった為に船長の住むフェアヘブンへと渡り
しばらくそこで暮らし、英語や海洋に関する知識を学び、
後にそれを日本に伝えた人物。 そして幕末に日米友好に貢献した
人物でもあります。
そのジョン万次郎の足跡をたどる万次郎トレールというのが
フェアへブンにあるので、たどってきました。
万次郎トレールの地図を手に
まず行ってみたのが
ミリセント図書館 。
建物は1893年にフェアヘブン出身の
資本家であり慈善家でもある
ヘンリー・ロジャース氏の資金協力に
よって建てられたもの。
17歳で亡くなった娘・ミリセントさんの
名をつけたのだそう。
館内奥にジョン万次郎・ゆかりの品々が飾られた一室がありました。
万次郎関係だけでなく、
ここを訪れた日本の人たちから
寄贈された人形や焼き物などの
品々も飾られています。
この刀は、万次郎親族が
贈った刀が盗難にあった為、
別の方が寄贈したというもの。
これらを眺めていたら、館員さんが記帳ノートを持って現れ、
この記帳ノートは 前ノートがいっぱいになったとのことで
2010年の夏から新しくなったもの。
100年以上前からの前記帳ノートも見せてもらいましたが、
天皇陛下(当時皇太子)と美智子様のサイン↓や
ヘンリー・ロジャースと友達だった作家マーク・トウェインや
政治家・小澤一郎氏のサインなどがありました。
記帳ノートを見た後、万次郎の事やその後の日本とのつながり、
飾られている寄贈品の事、町の事など 興味深い話を
館員さんから伺うことができました。
寄贈品を見て、記帳して終わりかな?程度に思っていたから
思わぬ丁寧な説明が聞けて 感激。
あと図書館内の雰囲気も良かった。
さほど大きくはないけれど キチンと整頓されている感が漂う
居心地のいい場所だったな。
最初に寄った図書館でかなーり満足感を味わったところで
次なる万次郎トレールの目的地へと向かいました。
②へ続く
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The Millicent Library (ミリセント図書館)
45 Center Street
Fairhaven, MA 02719
TEL:508-992-5342
※日曜、祝日は休館、土曜は15時まで
ですが、HPなどで要事前確認