先日完工したリフォーム物件、総工費はざっと1,300万円の大リフォームでした。
御施主様も大変喜んで頂き、感動しておりました。
もっとも、これだけの予算を掛けて納得できない物を提供するって考えられませんがw
さてこのリフォーム、プランの殆どはこの御宅の奥様が考えました。
理由は簡単です。
家のすべてを知っているであろう、家事担当の奥様。
その奥様が、長年経験してきた中で、こうした方が便利、ああすれば良かった、などの意見は最高の情報です。
その家で行われる家族生活のことは家族にしか分からないので、
他人である建築士等のプランナーが、生活スタイルまで口を出すことではないと思います。
しかし理想を聞いても現実には法規的なこと、構造的なこと、施工性のことなどで
実現できないかもしれません。
特になにも考えないで、要望を全部組み込む、あとは施工任せ、
これでは建築士の仕事はありません。
理想をすべて聞いた後で、これは構造的にもたないので、このように変更しますとか
この場合、窓面の小さい暗い部屋になり、採光が取れないので、このようにします。
この水廻りだと、排水をココから逃がさないとダメとか、
電気配線を通すスペースとか色々吟味しなければなりません。
それが建築士である意義です。
お客さんの思い描く理想をどこまで合理的に、合法的に、構造的に合致させていくかが大事です。
今回の工事の場合、工事完工から一ヶ月、生活をしてみて、素晴らしく快適だとおっしゃってます。
私のセンス凄いでしょうと、私に満面の笑みで云いますし
来る人来る人に、私が考えたのよって自慢しているそうです。
私にも、『良いセンスでしょ、見習いなさいw』って自慢げですが
これを実現するために、私が色んな知恵や知識を動員したってことは伏せてますが。
建築士がデザイナーとして某番組の好き勝手やるのも良いのかもしれませんが
本当に住む人のことを考えると
家のことを最大限に理解している人の考えを尊重し、
それをアシストすることが建築士の仕事でもあると思います。
人それぞれの考え方なので、難しいですが
私は住む人第一で、一級建築士に恥じない仕事をしたいと思います。