私事ではありますが、2025年3月15日、
国内の鉄軌道線全線乗車達成しました!!!
達成時の様子です。
最後は、上田電鉄別所線の別所温泉駅となりました。
あの電車の終点ってどんなところなんだろう、道中はどんな風景なんだろう、、、
と小学校の頃思ったことが、乗りつぶしの始まりでした。
ただし当然ながら小学生の頃は1人で乗り回すわけにはいかず、時刻表や地図と睨めっこして、想像を膨らますことしかできませんでした。
中学生になり1人で電車に乗ることができるようになったこの頃を始めとして、私は日本全国の鉄道路線に乗ることを決意しました。
この時は、一生かけて達成すればいいかなと思っていました。
小学生の時に憧れていた未知の路線に乗ることは、それはそれは新鮮で、次から次へと自分の世界が広がっていくことが楽しくて仕方なかったことを覚えています。
ただし1人で乗り回すことができるようになっても、中学生ならば日帰りしかできず、行ける範囲は限られていました。
この時は関東の路線に乗ることが中心でした。長期休みの時は18きっぷを片手に、始発電車で出発して1日中電車に乗って夜遅く帰ってきて、日帰りの限界の戦いながら乗りつぶしをしていました。中学生の頃は、名古屋や仙台、新潟辺りまでが限界でした。
高校生になると、1人で宿泊することができるようになりました。こうなると実質全国どこにでも行ける状態となりました。
ただし直面するのはお金の問題です。高校生の収入なんてたかが知れています。そこで私は、動画保存用だったのになぜか伸び始めていたYouTubeチャンネルに目をつけ、チャンネルを成長させて収益化することに成功し、旅先で撮った動画を投稿して収益を得るというサイクルを生み出しました。ここまで来ればもう無敵です。
高校生の私にとっては、急に全国に行けるこの無敵状態は刺激が強すぎました。長期休みを利用して北海道から九州まで飛び回りました。何年間もずっと気になっていた路線の乗車も、この時に叶いました。今思うとYouTubeが無ければ、こんなに早く全線乗車達成することはできなかったのではないかと思います。この頃、鉄道全線乗車は学生中にできるのではないかと思い始め、学生中に達成することを目標としました。
高校卒業の頃には、全国の鉄道路線の8割程度はすでに乗っていました。
大学生になると、使える時間が一気に増えました。高校生の時は、長期休みにしかできなかった宿泊を伴う旅行が、大学生になると基本的にいつでもできるようになりました。少しの休みがあれば気になる路線や列車をひたすら消化する生活が続き、特に大学1〜2年生の時は休みの日のほとんどを鉄道に費やすようになっていました。鉄道に夢中すぎて、この時は友達の遊びや旅行の誘いを結構断ってしまっていました。そんな失礼なことをしていたのにもかかわらず、今でも誘ってくれる友達には感謝しかありません。
そして大学2年生の終わりの頃には、乗ってない路線も数えられるほどにまで減り、いよいよこの乗りつぶしという趣味も終わりが近づいていることを実感しました。
大学3年生になると、小中学生の頃気になっていた膨大な数の路線や列車はほとんど乗ってしまい、いよいよ最終フェーズの、残っているわずかなものを一つ一つ埋めていく段階となりました。このくらいから趣味にも余裕が出始め、友達と遊ぶ時間も増えていきました。YouTubeに投稿したいものもすべてやり切ったので大学3年の年明けあたりで活動休止、また就活もあったので少しの期間は鉄道から離れていました。大学4年生になり残す未乗車路線は10ほど、ラストスパートを1年かけてゆっくりと埋めていき、社会人を目前に控えた大学4年生の3月、とうとう夢だった鉄道全線乗車を達成しました。
全線乗車して気づいたことは、「知らないって楽しい」ということです。
もちろん夢が叶ってとても嬉しいし達成感もすごくあります。ただし同時に寂しさもあるのです。
これは、夢にまで見た路線に乗れた時のあの高揚感、というのをもう味わえないのかもしれないと思う寂しさです。達成した時の嬉しさはずっと前から想像がついていましたが、ここにさ寂しいという感情があることは、達成してから初めて気づきました。
人間、すべてを知らないくらいがちょうどいいのかもしれません。
全線乗車を達成できたのは、もちろん私の行動力もあるかもしれませんが、私を自由に旅させてくれた親や、私の趣味に興味を持ってくれた友人の存在も大きいです。感謝申し上げます。
今後の展望ですが、この「乗りつぶしの趣味」に終わりはありません。なぜなら、路線が延伸したり、新しい路線が開業したりするからです。当然新しい区間や路線ができたら、それは乗りに行かないと鉄道全線乗車という称号は一時的に剥奪となります。
これからは鉄道全線乗車という称号を、維持するフェーズに入ります。
終わりがないこの趣味を引き続き楽しみたいと思います!
長くなってしまいましたが以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
