大井川鐵道の客車急行で川根温泉笹間渡駅に10時49分着。

帰りの13時17分発までの約2時間半は、いつものように川根温泉へ向かう。

大井川鐵道に乗りに来たときの、私の定番コースだ。

 

 

川根温泉は島田市の公共施設。
入浴料は市内在住と市外在住で差別化されている。

この価格設定のおかげか、月曜の昼前にもかかわらず場内は地元シルバー世代で賑わっていた。観光地というより、生活の延長線上にある温泉だ。

 

 

湯が目に入ると少ししみる。どうやら塩化物泉らしい。
露天で周囲を見渡すと、日に焼けた男性が多い。露天焼けだろうか。常連さんの貫禄がある。

 

「家に居ても暇だからねぇ」

 

そんな声が聞こえる。

温泉に通い、顔見知りと語らい、健康的な老後を過ごす。
川根温泉が地域コミュニティであり、健康増進の場でもあることがよく分かる。

 

この日は少し早めに上がり、大広間へ。
朝からコーヒーとカップ酒だけで何も食べていない。とにかく腹が減った。

券売機の前で迷わず「回鍋肉定食」と「生ビール」

普段の平日なら、会社で質素な手作り弁当を広げている時間だ。
今日は合計2000円超の優雅な昼食。でもこれでいい。

好きなものを食べて、呑む。
それが旅の醍醐味。

こうした消費が地域経済の一助になるなら、なおさら気分がいい。

 

 

広間では幅広い世代が思い思いに食事を楽しみ、スタッフは忙しく立ち働いていた。その風景から、社会人である私は元気をもらう。

 

最後に給茶機で静岡茶を二杯。
これがまた、しみじみと美味い。

良い時間だった。

 

客車急行の発車時刻が近づく頃、私は静かに駅へと戻る。
湯とビールと静岡茶。
たった数時間の滞在だが、心と体はすっかり整った。

 


 

こうしてまた、日常へ戻る力をもらう。