私は小学校の頃から国語が嫌いでした。強制的に読まされた本に正解の感想がある。それに作品全体でなく、抜粋が教科書に書かれてあって、それに感想なんて書けるわけがない。色覚異常で理系に進めず、文系に進んだが、大学に入って、周りのみんなが好きな本を自由に読んでいるのを見て、読書の認識が一変した。好きに選んで自由に感じていいんだとわかり、解放された読書ができるようになった。だから、本を選ぶのに、目からウロコが落ちるような本を選ぶようになった。同じ現象でも違う角度から視ている作家の本を読むと今まで出会うまでの時間を損したような気さえする。答えのある勉強だけじゃなく、答えのない勉強が足らなかったなと思う昨今です。人を好きになること、人生に正解はないから。