先ほどニュースで都心で屋上の緑化などの利用が活気づいていると伝えてた。智恵子抄を思い出した。東京には空がない。ほんとの空がみたいとちえこはいう。田舎では夜、星がよく見え朝方には澄んだ空気の空を見慣れている私には都心のそれにどれほどの価値があるのだろうと少し不思議に感じた。屋上菜園も都心の空気で育った野菜を食べる気にはあまりなれない。結婚前は車でまで少し峠を楽しみながら走り、山の中腹あたりで車を停めて夜空を車の中から空を女性と見ていて流れ星を多く見たりした。沢まで行くと蛍がクリスマスツリーのように同じタイミングで点滅している。都心の屋上よりずっと贅沢をしていたんだなと今になって気づく。私は都会への憧れはなかったものの、田舎に住んでいることを誇らしく思った。少なくともほんとの空を知っている。


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