意外と早く、その時は訪れた。
ラグビーワールドカップ。「次回は2023年かぁ。前回はまだ子どももいなかったもんなぁ。」
!!
!!
ここやっ!!!
「ねぇ。わたしと結婚して幸せだった?」
「えなに急に」
「ねぇ。幸せ?」
「幸せだよなんで?」
「たまには言って欲しいな、そういう言葉。」
「ふーん」
う、うん。よし。言って欲しいことは言えた。次。オープンクエスチョン!!
「どんなことが幸せ?」
「今この時間が幸せだよね」
「今?どう言うこと?」
「家族みんなでご飯食べながらラグビー見てる時間」
「前回のワールドカップの時は2人だったもんね。ひとり増えたね!」
「あの時。パパが頑張ってくれたから、わたしもママになれたんだよ。ありがとね?」
「はははは/////」
「…………。」
(だめだ!これ以上オープンクエスチョンしてたら夜が明ける
)
「パパは?ママに感謝とか、ないの?」
(直球過ぎたか!!
)
だって待ってられない!!
「感謝?してるよぉ〜」
くっそ…流されてる

「どんなこと?」
「お?お!おっ!!行けー!!行け行け行け行け!」
(声援にかき消された!!
)
「ねぇ。どんなことに感謝してる?」
「あ?あぁ。いつもご飯作ってくれてありがと」
「
。」
「ねぇ聞いて?」
「誕生日とか結婚記念日に、そう言うことちゃんと言って欲しい…」
「え?あぁ。わかった。お?おぉー惜しいっ!」
くっそ完全に流されてる…
けどいいや。
次の結婚記念日前日。もう一度念押ししておこう。はじめは “言わされてる感” かもしれないけど、イベント毎にお互い相手への感謝を伝えていたら、そのうち促さなくても夫の方から言ってくれるかもしれない。
夫からの感謝が、セックスレスへたどり着くのはいつになるかわからないし、そのうち年老いてそんなことも忘れる時が来るかもしれない。
そしたらそれはそれでいいや。忘れてるんだから。その時はきっと辛かった過去も、良い思い出になってるはずだから。