( 2019.4.23 )

こんにちは！アル(https://alu.jp) のけんすうです。

マンガサービスをやっております。

Androidお使いの人はご存知かもしれないですが、GoogleのDiscoverという機能がありまして、自分にあった情報をまとめて送ってくれるんですね。ただ、タイトルがたまに変になってきちゃうことがあります。

で、僕、西野さんについての情報がめっちゃくるんですが、この前「西野さんのおちちが大変なことに」というYouTubeのURLがきたんです。

Googleって実は、タイトルでいろいろな文字を消したりしているので、こういうことがあります。

んで、めちゃくちゃ下品なタイトルになってるじゃん！大変！と思ったんですね。西野さんに伝えないといけないかもしれない。絵本作家なので、変なイメージがついてはいけない。

で、焦って、そのYouTubeを急いで開いてみたら、本当のタイトルが「西野さんのおち○ち○が大変なことに」だったので、そっと閉じました。

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西野さんの下半身の話しは置いときまして、僕は今まで大量の失敗サービスを作っております。

それをなんとなく今日、noteにまとめてみたら、1500冊くらい売れました。

僕のやってきた失敗したサービスについてのまとめ｜けんすう

https://kensuu.com/n/ne9e7d8b81081

それ自体は嬉しいのですが「こんなに失敗しても生きていけるんだ！」「失敗数がすごい！」「打席になっているのがすごい！」と言われ続けて、なんだか恥ずかしくなってきています。失敗しても生きていっています。

で、、、

30以上のサービスを失敗してきた経験からいうと、作り手として一番気にしないといけないのは、「飽き」です。

これ西野さんも昔言っていたと思うのですが、「作り手が飽きて、変なことをやりだすときはやばい」んですよね。

同じことを何回もやっていると飽きて、ちょっと変化球を投げたくなる。でもお客さんはそんなことを求めていない、ということが往々にしてあります。

たとえばなんですが・・・。よく、西野さんにゴミみたいなLINEを送りつけることがあるんですが、西野さんって、めちゃくちゃスタンダードに丁寧にツッコんでくれるんですよね。

素人の質の低いボケにたいして、スタンダードにツッコむのって、本当は飽き飽きしているはずなんですよ。そして、西野さんは超一級のプロとして、変化球のツッコミをすることで自分がおもしろい、とさせることはできるはずなんです。

でも、西野さんにたいしてボケると、誰にでもわかるようなツッコミをちゃんとするので、自分がおもしろいと錯覚できるんですよね。みんな自分はおもしろいんだぞ、と感じたいはずなので、これがすごい快感を生み出す。

先日、山下達郎さんのライブいったんですが、ちゃんと、一番のヒット作品の「クリスマスイブ」をやるんです。

山下達郎さんがそのライブでいってたのは「みんな、良い曲じゃなくて、知っている曲が好き」っていってて、そりゃそうだよな！と思いました。

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というので、今作っている「アル」でも、新機能とかの施策をするより、当たり前の基準を高めていく、というところに開発リソースを降っていこうと思っています。

サービスにおいての当たり前の基準は、たとえば「表示スピード」だったり、導線のわかりやすさ、文言のわかりやすさ、ちょっとした挙動の気持ちよさ、だったりします。

このあたりの基準が高まれば高まるほどクオリティはあがっていくのですが、どうしても新機能とかのほうがインパクトが強い気がしてそこばっかりやっちゃうんですよね。

西野さんとかも、本を売るときの斬新なアイデアとかが取り上げられがちですが、怒涛のごとく書店営業とかをしたりしているわけです。だいたいのケースにおいて、基本的にやることの質や量を高めていくほうが効果が高かったりしますよね。

基本の行動って、明らかに効果が高いというのがわかっているから基本なわけなので、そこを飽きておろそかにすると、全く成果がでなくなります。「書店営業はもう飽きたから別のやろうや」ではダメで、書店営業は当たり前のこととして、最高の質と量をこなしつつ、新しいこともチャレンジする、でないとダメなのかなーと。

ということで、ちょっと振り返ってみて、ダメなアクションをしている心当たりがあるので、そのあたりを突き詰めていきたいなーと思います。

ケンスウさんの火曜得。