『リボルバーリリー』を観てきました

監督:行定勲
主演:綾瀬はるか

   長谷川博己・羽村仁成・シシド カフカ・古川琴音

原作は現在読んでいる最中です

リボルバー・リリーのリボルバーとはもちろん回転式拳銃の事
リリーさんが愛用するリボルバーはS&W M1917・・あまり知名度はないかな・・
自動拳銃用の45口径弾を使うという変わり種の、わりと強力な銃です。
インディ・ジョーンズが『レイダース・失われたアーク』で使用していた銃と同じです。(リリーさんの銃は銃身の長い、たぶん6インチのモデル。6インチあるとけっこう映えますね)


時は大正・・・大震災から数カ月の復興も道半ばの頃
東京玉の井にあるカフェ「テンプル」のオーナー小曾根百合は
秩父の一家惨殺事件のニュースを聞き、直ちに秩父へ向かいます。
殺害された細見一家とその犯人とされる筒井国松は過去に百合と深いつながりがあり、居ても立ってもいられませんでした。
惨殺現場を訪れた百合は、不可解な行動をする帝国陸軍の姿を目の当たりにします。そして陸軍に拉致されようとしていた一人の少年を救出しました。


少年の名は細見慎太・・細見家惨殺事件のただ一人の生き残りで、父・細見欣也が外国の銀行に隠し持つ莫大な預金を引き出すための重要な存在でした。しかもその預金は慎太によって正式なアクセスが無いと、あと数日で引き出しが不可能になる特殊な契約が交わされていました。
陸軍が殺人まで犯して慎太を拉致しようとしてるのはこの金が目的です。

襲撃してきた数人の陸軍兵を百合は愛銃S&W M1917であっという間に行動不能にします。しかも全員致命傷にはならぬ加減で・・・もうコロシはやめたの・・・とつぶやく百合

小曾根百合―
彼女はかつて台湾にあった日本の諜報組織の育成施設で諜報技術や戦闘技術を徹底的に叩き込まれた最高レベルの工作員でした。
しかし生まれて間もないわが子の死をきっかけに謀殺やスパイ活動に嫌気がさし、引退して日本に逃げ戻っていたのでした。

東京玉の井に戻り、事情をすべて把握した百合は細見慎太を何が何でも守る決心をし、よき理解者で弁護士の岩見、百合の店で働く壮絶な過去と戦闘力を持つ奈加らの力を借り、さらには海軍までをも巻き込んで、激しい銃火の中に飛び込んで行くのでした。



東映は女囚さそりシリーズとか、志穂美エッちゃんが躍動する女必殺拳シリーズとか―
ムチャクチャ強いヒロインが活躍する映画をヒットさせてた時代が過去にありました。
このリボルバーリリーが成功したらスーパーヒロイン映画に力を入れてたくさん制作してくれるかもしれませんね。そうなったら嬉しいです。


・・・で、映画の感想ですが

つっ込みどころは残念ながら多々あります・・

 

小銃持った十数人の軍人相手に拳銃で真正面から銃撃戦・・そして撃退するというのは、いくらなんでも無理のある描写だと思います。
ふた昔前の、『雨あられと降り注ぐ弾丸の中、かすり傷一つなく活躍するヒーロー活劇』・・かよ・・

こういう時は勝手知ったる地の利を生かし、トラップをしこたま仕掛けて応戦するゲリラ戦みたいな展開するのが王道でしょう。もう少し説得力のある戦闘描写が欲しかったですね。

あとテンポが今一つかな・・もう少し短くスッキリできたんじゃないかな・・

とはいえ―
なんだかんだ言って、綾瀬はるかは最高にカッコイイ
今後もぜひこういうアクション映画に挑戦してほしいです。








ところでまったく関係ない話ですが・・
玉の井というのは、我が家から比較的近くにあります。
エロエロ街としての玉の井は私が生まれる何年も前に消滅していました。
私が物心つく頃の玉の井は商店街として栄えていました。
まだ地面がコンクリ舗装されてない商店街を母と祖母に連れられて歩いた記憶が微かにあります。