『山猫は眠らない8 暗殺者の終焉』を観てきました。

 

 

第一作『山猫は眠らない』が公開されたのは1993年―
トム・べレンジャー演じる狙撃兵、トーマス・ベケットが主人公のミリタリー・アクション映画でした。
特に派手な戦闘シーンがあるでもなく、低予算のB級映画ではあったのですが、独特の映像表現と銃器へのこだわり、ベケットと相棒ミラーのキャラなどにより、コアなファン心をつかんだようです。


私はそれほど戦争映画は好きではなかったのですが、印象深い映画名と、劇中に出てくる軍用方位磁石が妙にかっこよくてオキニの映画の一つではありました。

 

映画原題はスナイパー。
劇中には山猫も山猫に関する話題も、もちろん『山猫は眠らない』などというセリフも出てきません。
主人公二人は劇中しっかり睡眠とってるし・・
なぜこんな邦題がついたのか、いまだに謎だそうです。

 

 

 

第一作の公開11年の後に続編が制作されはじめました。
本国ではDVD販売用映画(いわゆるDVDスルー)で、劇場公開はされなかったそうですが、日本では第二作と第三作が劇場公開された・・らしいです。
たぶん小規模劇場での短期間の上映だったのだと思います。

 

4作目以降は主人公がトーマス・ベケットの息子ブランドン・ベケット(チャド・マイケル・コリンズ)に変わり、日本でもDVDスルー(BDスルー?)になりました。
・・・で、続編が5作目まで制作されていたことは知っていましたが、すでに6作目、7作目が制作されていたこと、さらに8作目が劇場公開されることを、つい一か月前まで知りませんでした。


劇場公開記念で、前作すべてを地上波でTV放送されたのです。
この6作目、7作目がなかなか出来が良かった・・
特に7作目、トーマス・ベケットと第一作相棒ミラーとの二十数年ぶりの再会は、ディープな『山猫は眠らない』ファンでもない自分でも、グッとくるものがありました。
そしてぜひとも第8作目を観たいと思うようになりました。

 

・・・なわけで池袋の劇場へ『山猫は眠らない8 暗殺者の終焉』の鑑賞に・・
今回も小劇場で短期間の上映みたいです。
なぜ今作が劇場公開されるかと言えば・・敵スナイパー役に秋元才加姐さんが抜擢されたから・・なのはまず間違いないでしょう。
作品の出来もそこそこいいし、コロナ騒動が無ければシネコンとかでもっと大々的に上映されていたかもしれません。


でストーリーの方は・・
外交官が超高度な狙撃により暗殺される事件が発生―
容疑者としてCIAに逮捕されたのは狙撃兵ブランドン・ベケットだった。
もちろん無実を訴えたが、ねつ造された証拠を突きつけられ窮地に陥る。
さらに軍事基地へ護送中に正体不明の敵に襲撃された。


命からがら脱出したブランドンは、軍を引退し山小屋で隠遁生活を送る父トーマス・ベケットを頼り、救援を求めたが―
ふたりの前に最凶の暗殺者が立ちはだかる・・

 

 

前作では銃にほぼ触れることの無かったパパ、トーマスが再び狙撃の腕を披露するのは、ファンには嬉しいかも。
しかし、やはりなにより特筆すべきは秋元オカロ姐さん演じるニンジャ・アサシン・ガール?『ユキ・ミフネ』
ご自身でも「アタシだけなぜかアメコミキャラみたい」と言ってるように、かなり強烈な存在感です。
エンドロールではパパ・ベケットことトム・べレンジャーをさし置いて2番目に名前が出てくるなど、かなりの高待遇?・・

 

映画を観ればわかるかと思いますが―
暗殺者『ユキ・ミフネ』はこれが見納め・・という事はほぼ無さそうです。


『山猫は眠らない9』に再登場か・・・
あるいはユキ・ミフネをメインに置いたスピンオフ作品という線も・・

 

秋元才加ファンは期待しましょうネ