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「オバマ」
この三文字が世界中を駆け巡った。昨日オバマが大統領に再選しました。日本にいながらにしてアメリカの大統領選のニュースは各局、各紙で報じられ、多くの人が再選のニュースを見たことでしょう。しかし、カンボジアの田舎町で起きていることはなかなか報じられません。報じられたとしても、見る人はごくわずかです。大統領選やヨーロッパ経済などのニュースを知っておくことも重要ですが、世界で何が起きているのか、ということを「知る」ことも同じくらい大切だと思います。


今回はカンボジアでゴミ山に行った時の話。


僕はカンボジアのゴミ山へ行きました。ゴミ山と聞いて何か分かりますか? ゴミ山に住む人に会いに行ったのです。

カンボジアにはゴミ山(ゴミ収集車が市内で集めたごみを集めたところ)があり、そこのゴミを拾って生計を立てている人がいます。カンやペットボトルなどを集め、それを換金してお金を得ているのです。彼らは一日1ドル未満の稼ぎで生活しています。

カンボジアにゴミ山で生活している人がいることは知っていました。しかし、いざ自分が行くとなると、正直行きたくない、怖いという気持ちがありました。相手の人はどんな気持ちなんだろう?と考えれば考えるほど行くのが怖くなりました。

また僕は今まで400人にあなたの国の好きなところを聞いてきた中で初めて彼らは「自分の国が嫌い」なのではないかと、そう思っていました。自分たちの生活に満足していないだろうと思ったからです。


僕の意思とは別にバスはゴミ山に着いていました。


『あなたの国の好きなところは何ですか?』


想像を絶する光景でした。


『あなたの国の好きなところは何ですか?』


『あなたの国の好きなところは何ですか?』

『あなたの国の好きなところは何ですか?』

鼻をつく猛烈な悪臭

見たこともないほどのゴミ

ドロドロの服を着ている人

ゴミに群がる人

バスの扉を開けた瞬間に入ってきたハエの量のすさまじさ。

全てが衝撃だった。

『あなたの国の好きなところは何ですか?』
こんなところで生活してるのか

『あなたの国の好きなところは何ですか?』

初めて日本に生まれてよかった、そう思った。というより思ってしまった。


ゴミ回収車がシェムリアップで集めたごみを無造作に運んでくる。僕らがいた1時間半の間に10台近くのゴミ回収車がやってきた。車が来ると、どこからともなく人が集まりだす。ゴミを求めて、、、 

『あなたの国の好きなところは何ですか?』

『あなたの国の好きなところは何ですか?』

『あなたの国の好きなところは何ですか?』
ゴミに群がる人達、慣れた手つきでゴミをかき分けていました。子どもも大人もです。

その後何人かに質問をしました。

家族はいますか?
生活はどうですか?
どこに住んでますか?

など、多岐にわたる質問をしました。カンボジア人ガイドに聞いてもらったので正確な答えです。

その中で特に印象に残ったものを紹介します。

『あなたの国の好きなところは何ですか?』
Q:カンボジアは好きですか?

A:はい

Q:どこか好き?

A:カンボジアの人はモラルがあって、優しくて好き

Q:あなたの夢は?

A:縫製工場で働くこと。工場で働いて家族を助けたい

Q:もし生まれかわるなら?

A:価値のある人間になりたい

続けて

今は教育も受けていないし、働く能力もない。生まれ変わったら価値のある人間になりたい


17歳の女の子が価値のある人間になりたい

そう思っている人達は本当に自分の国のことが好きなのだろうか?

ここからは僕の推測にすぎないが自分以外のことを見たことがないからなのかもしれない。


『あなたの国の好きなところは何ですか?』

こんな話がある

ある国の貧しい小さな女の子に靴をあげる。すると彼女は今までずっと裸足で生活していたから靴を履いてすごく喜ぶ。しかし1年後、彼女は成長しその靴がはけなくなり、裸足の生活に戻る。その時に初めて自分の貧しさに気付く。

比較対象があって初めて自分を知れる。

この光景を見て

はじめて日本に生まれた、ただそれだけのことの幸せと思いました、いや思ってしまったと言った方がいいのかな。

今までは、どこの国の人も貧しくても笑顔で幸せに生きている、そう思っていました。

でも幸せなのだろうか?

やりたいと思ったことをやれるのが
日本などの先進国

それが出来ないのが
カンボジア(全てではないが)

家族がいるそれだけが幸せ
勉強が出来るそれだけが幸せ
ご飯いっぱい食べられる幸せ


ガイドのブッティさんがぽろりと言った

『なんで同じ国に生まれたのにこんなに違うの?』

とさらに

『今見てることを日本人に教えてあげて』

と。

日本での日々の生活は幸せに満ち溢れている

この事は知っておくべきことなんじゃないか

最後、彼女に

自分好きですか?

と質問したら


『あなたの国の好きなところは何ですか?』

『自分のことが嫌いな人なんているの?
私は私のこと大好きよ』


と笑いながら言った。


その時前回カンボジアに来たときのことを思い出した。

カンボジアでは自殺がほとんどないそうだ。なのにお金もあって、豊かな日本では年間3万人を超える人が自殺で命を落としている。

彼女にそのことを言ったら笑われてしまうんじゃないか?
と思った。

もちろん日本でだって辛いことはたくさんある。

けど僕は彼女達よりも辛いとは思えない。

ご飯も食べれているし、最低限の生活が保障されている。

僕はゴミ山でインタビューをして、カメラを撮っただけだ。なんで何も出来ないのに行くのか?
そういう声もあると思うが、僕は行って良かったと思っている。僕がこれから彼らのために何が出来るかは正直わからないが。

でも今の自分を大切にしよう、大切にしてほしいな、そう強く思う。

あそこで見た景色
話した人
鼻をつく強烈な悪臭
どんどん入ってくるゴミ収集車

感じたことを実体験として話せる

それだけで言った意義はあると思う。伝え方は難しいけど。

「幸せってなんなんだろう」そんなことを考えながら見た夕焼けがなぜかきれいだった。

『あなたの国の好きなところは何ですか?』

長くてよく分からない文章でしたが
ここまで読んでいただきありがとうございます。




現在はYouTubeで海外旅行の動画をあげています!
色んな世界を知りたい。