- 勝手に生きろ! (河出文庫)/チャールズ ブコウスキー
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邦題:勝手に生きろ!
原題:FACTOTUM
著者:チャールズ・ブコウスキー
1940年代。仕事を求めてアメリカをふらつくヘンリー・チナスキー。
しかし職についても直ぐに辞めてしまうが、それでも競馬と酒と女は離せない。
堕落した生活の中で漠然と生きるチナスキーだが、短編を書くことは辞めなかった。
『FACTOTUM』(ファクトタム)というファッションブランドがある。
チャールズ・ブコウスキーの世界観を背景としているらしい。
私がこの小説を知ったのはこのブランドが好きだったから。
FACTOTUMとはラテン語で『何でもやれ』という意味で、
そこから転じて本作品は『勝手に生きろ!』と打って付けたわけだ。
チャールズ・ブコウスキーは下品な文体の中に、人を酔わせる魅力がある。
綺麗な言い回しだけが文学ではないく、こういった殴り捨てるような文章でも
法悦にひたることができるのが、やはりブコウスキーの魅力なのだろう。
しかし内容は堕落そのもであり、かっこいいとは思えなかった。
こうは成りたくないと強く感じた。
作中の主人公チナスキーは何度も職を辞める。
自分で辞めることもあれば、クビになったりする。
どうしたらクビになるかは分かっているはずなのに、
それでも酒と女に翻弄される。こうも社会性がないと、
だれかれ言わずとも、勝手に生きろとは言いたくなるだろう。


